テニスファン必見!意外と知らない12のルール
テニスの奥深いルール

その直感的なルールとプレースタイルから全世界で愛されているテニス。試合の流れは初心者でも容易に理解できるが、一方でテニスには意外と知られていないルールも存在する。この記事では、テニスの魅力をさらに深く掘り下げ、これら意外なルールに焦点を当てて解説する。
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アンダーサーブも認められている

テニスで最も一般的に使われるサーブは頭上から高速の打球を繰り出すオーバーサーブだ。しかし、ルール上はアンダーサーブも認められている。オーストラリア出身のニック・キリオスは、相手の不意を突いてネット際にアンダーサーブを放つことで有名。ITFのルールでは、ボールが空中に放たれ、相手コート内に落ちれば有効なサーブとして認められるという。
ネットの上を越える必要はない

通常、プレーヤーはネット越しにボールを打ち合ってラリーを行う。しかし、ネットの上を越える必要はなく、ネットの横側から相手コートに返球してもノーバウンドであれば有効なショットとして認められる。
ネットを越えたり触れたりしてはならない

プレーヤーやラケットがネットに触れたり、ネットを越えたりした場合には、ファウルショットとして相手のポイントになる。しかし、このルールにはいくつか例外もある。
バックスピンのかかったボールをネットに向かって打つことも認められる

その例外とは、バックスピンのかかったボールがネットを越えて相手コートに戻った場合だ。このときプレイヤーは、ネット越しにラケットを伸ばしてネット向かってに打球することができる。
空振りはフォルトとみなされる

テニスではサーブの際に空振りすると、フォルトとみなされる。一方で、サーブのためにボールを投げ上げても、ラケットを振らなければフォルトとはみなされない。
ラケットを故意に投げて返球することは不可

プレーヤーがラケットを投げてボールに当て、相手コートに返球するというスーパープレーが稀に起こる。しかし、これは厳密には反則だ。ラケットがプレーヤーから離れてしまった場合には、得点は認められない。ただし、ボールとコンタクトした後にラケットが手から離れた場合には例外となる。
2度打ちは禁止?

故意に2度打ちした場合にはファウルショットとなる。ただし、1度の動作で無意識にラケットに2度ボールが当たった場合には有効打となる。これは打った選手自身がファウルかどうかを判断するセルフジャッジとなっている。
フットフォルト

意外と知られていないのがフットフォルトだ。サーブをするとき、ボールを打つまで足や靴のどの部分もベースラインやコート内に触れてはいけない。ダブルスの際、サイドラインを越えてサーブを放つ選手もいるが、これはペナルティの対象となる。
ラリー中に相手に向かって叫ぶのは反則

トッププレーヤーのなかでも、ステファノス・チチパスとダニール・メドベージェフは試合中の発言で相手に揺さぶりをかけることで有名だ。この二人の試合では、ポイント間の会話で激しい口論になることもしばしば。しかし、どちらもラリー中には決して叫んだりしない。もしラリー中に相手に声をかけた場合には、自動的に相手のポイントになる。
時間制限

テニスの欠点として、試合時間が長すぎるという意見が出ることがある。しかし、全米テニス協会(UST)の規定では、ポイント間は20秒、ゲーム間は1.5分、セット間は2分と定められている。しかし、この規定が厳密に守られていない場合もあるようだ。
レシーバーはどこに立っても構わない

サーバーは決められた範囲の中からサーブを放たなければならないのに対し、レシーバーは基本的に自陣内であればどこに立っても構わない。もちろん、レシーブしやすい位置は限定されているが、望むなら極端な位置どりで相手サーブを受けることもできる。
2025年からの新ルール

英BBCスポーツによると、2025年からコート外でのコーチングが許可されることになった。これにより、練習時間だけでなく、試合中にもコーチがプレーに大きな影響を与える可能性が出てくる。
コーチからのアドバイスに関するルール

コーチは、ラリー中以外はいつでもアドバイスやハンドシグナルを送ることができる。ただし、休憩時間を除き、アドバイスは「簡潔かつ控えめ」に行う必要があるという。また、コーチングを受ける際、統計データなどの分析ツールを利用しても問題ないようだ。
選手からも好意的な反応を得ている

ITFのスチュアート・ミラー上級事務局長は、「今回の変更に伴い、選手やコーチ、主審など、すべての主要な関係者からフィードバックを集めました。選手たちからは前向きな反応を得ており、大会はよりエキサイティングなものになるでしょう」と述べた。
一方で反対意見も

一方で、ルール変更に対する反対意見もあるようだ。元世界ランキング10位のデニス・シャポバロフは、「テニス選手としてだけでなく、ファンとしても、このコート外コーチングの新ルールは残念。テニスは一人でプレーするからこそ特別だと思う。なぜこのスポーツの美しい部分を変える必要があるかわからない」と語った。
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