前線と台風のたまごに注意 1~2日は北日本で大雨 週半ばから西・東日本で強雨か
8月は太平洋側を中心に平年に比べ降水量が少なくなりました。9月に入ると秋雨前線が日本列島を南下し、広く雨が降るでしょう。1日(月)から2日(火)は北海道や東北北部では大雨となる恐れがあります。3日(水)以降は前線がゆっくりと南下するでしょう。台風のたまごともいえる熱帯低気圧が湿った空気を運び込む可能性もあり、西日本や東日本の太平洋側を中心に雨量が多くなる可能性があります。

前線と台風のたまごに注意 1~2日は北日本で大雨 週半ばから西・東日本で強雨か
●8月は太平洋側で平年より降水量が少ない

8月は太平洋側で平年より降水量が少ない
上の図は8月1日から30日までの30日間の降水量です。日本海側では平年に比べて雨量が多くなりましたが、太平洋側では平年より少なくなっています。東京都心の30日間の降水量は68.5ミリと平年の46%となっています。
なお、東京都心の今年の夏(6月~8月)の降水量の合計は243.0ミリ(8月30日まで)で、平年の45%と少なくなっています。今日31日も雨は降らない見込みで、東京都心で夏の降水量の合計がこのまま250ミリ未満になると、2010年以来15年ぶりとなります。
●9月は前線がゆっくり南下 1日~2日は北日本で大雨 3日以降は西・東日本で雨

9月は前線がゆっくり南下 1日~2日は北日本で大雨 3日以降は西・東日本で雨
9月1日(月)から2日(火)にかけては低気圧が北海道の北を進み、前線が北日本を南下するでしょう。低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となる見込みです。北海道や東北北部は雷を伴って激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に十分注意してください。
3日(水)以降は前線が本州付近をゆっくりと南下するでしょう。3日(水)から5日(金)頃にかけて西日本や東日本の太平洋側を中心に雨が降る見込みです。
●台風のたまごの動向にも注意

台風のたまごの動向にも注意
また、南の海上には発達した雲のかたまりがあります。今後、台風のたまごともいえる熱帯低気圧が発生し、次第に北上する予想です。熱帯低気圧が台風になるかはまだはっきりしませんが、熱帯由来の暖かく湿った空気を運び込み、今週後半は西日本や東日本の太平洋側を中心に大雨をもたらす恐れがあります。今後の情報にご注意ください。