ウクライナ軍が敵の大砲を橋の上で撃破
ロシア軍の砲兵隊を撃破

ロシア軍の砲兵隊がウクライナ軍に発見され、撃破される様子をとらえた衝撃的な映像が公開された。ウクライナの軍事ニュースサイト「Defense Express」が報じている。
上空から偵察用ドローンで監視

この動画はウクライナ軍参謀本部が8月16日にSNS上で公開したものだ。ロシア軍部隊は壊れかけの橋を利用して、大砲とそれを牽引するトラックを渡河させようとしていたが、ウクライナ軍の偵察用ドローンによって上空から監視されていたのだ。
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画像:Facebook @GeneralStaff.ua
ドニプロペトロウシク州での戦闘

この出来事はスロボジャンシケ(ドニプロペトロウシク州)の北方で発生したと見られている。ロシア軍の砲兵部隊は壊れかけの橋を渡って大砲を送り込み、自軍の陣地を強化しようとしていたが、思うような結果は得られなかった。
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「初めから失敗すると決まっていた」

「Defense Express」いわく、ロシア軍の作戦は「前線の陣地に大砲を運ぶ試みだったが、初めから失敗すると決まっていた」とのこと。
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監視されていることに気づかなかったロシア軍

同メディアによれば、ロシア軍部隊はウクライナ軍の第47独立機械化旅団(別名:“マグラ”)に監視されていることを知らず、大砲やトラックを無防備な状態にしてしまっていたという。
ウクライナ軍は連携して攻撃

第47独立機械化旅団に所属する偵察部隊は敵の砲兵部隊の動きを察知すると、味方の部隊と連携をとってただちに攻撃を開始。ウクライナ製ドローン「シャルク」を用いて、トラックおよび砲兵システムの動きをリアルタイムで追跡したという。
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撃破された大砲およびトラック

ロシア軍の大砲とトラックが橋を渡り始めるや否や、ウクライナ軍のドローンが突入し、見事に命中。動画からは標的となった装備品が撃破されたことが見て取れる。
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乗っていたロシア兵も排除された?

「Defense Express」はこの攻撃によってトラックおよび大砲の乗員も排除されたと主張している。ただし、渡河を試みたロシア軍の車列に、何人のロシア兵が参加していたのかは不明だ。
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ロシア軍の陣地強化を妨害

同メディアいわく:「この車列を排除することで、ウクライナ国防軍はロシア軍の貴重な装備を破壊したばかりか、一帯における陣地強化の試みを妨害した」
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浮彫になったロシア軍の脆弱性

同メディアはさらに、「敵の失敗は、ドローンによって常時監視を受けるロシア軍の兵站が脆弱であることを浮き彫りにした」と指摘。ちなみに、今回の攻撃で破壊された大砲の種類を動画から判断することはできないが、これを特定したという報道もなされている。
撃破された装備品の種類は?

ウクライナ支援プラットフォーム「United24」は撃破されたロシア軍の装備品について、トラック「ウラル-4320」と榴弾砲「ムスタ-B」だったと伝えている。
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