弱点は鉄道路線? ロシア軍の燃料輸送列車が相次いで爆破される
- 燃料輸送列車という弱点
- 生命線にあたる燃料輸送列車
- 炎上する燃料輸送列車
- 作戦が実施された場所はどこ?
- 列車11両が炎上
- 前線への燃料供給をストップ
- 迅速に復旧される可能性も
- オープンソースインテリジェンスによる現場特定
- 誰が実行したのか?
- 繰り返される鉄道路線への攻撃
- クリミア半島からやって来た燃料輸送列車
- 補給路を寸断する作戦
- 国家親衛隊を派遣したロシア
- 非対称戦争における戦略
- ドローンを用いて列車を爆破
- 一人称視点(FPV)ドローンによる攻撃
- ウクライナ国防省情報総局の発表
- ロシア軍の活動を妨害
- ロシアの鉄道物流の詳細
- 鉄道網を建設するロシア
- 現場も特定されている
- ロシア軍の物流を麻痺させる作戦
- 以前に行われた列車に対する攻撃
- ロシア領内でも相次ぐ攻撃
燃料輸送列車という弱点

ウクライナ軍がザポリージャ州で、ロシア軍が運用する燃料輸送列車を炎上させたようだ。ウクライナの活動家、ペトロ・アンドリウシチェンコ氏によれば、ロシア軍は補給線に打撃を受け、作戦遂行に問題をきたすようになったとのこと。
生命線にあたる燃料輸送列車

ウクライナの活動家ペトロ・アンドリウシチェンコ氏によれば、ウクライナ軍がザポリージャ州で、ロシア軍が運用する燃料輸送列車を炎上させたようだ。ロシア軍は補給線に打撃を受け、作戦遂行に問題をきたすようになったという。
炎上する燃料輸送列車

アンドリウシチェンコ氏が公開した画像および、作戦を実施した部隊によって撮影された動画からは、複数の燃料輸送列車が炎上する様子が見て取れると報じられている。さらに、ウクライナの軍事ニュースサイト「Militarnyi」はオープンソースインテリジェンスによって、攻撃は確認されているとした。
画像:Telegram @andriyshTime
作戦が実施された場所はどこ?

アンドリウシチェンコ氏はTelegram上で、「現在、国防軍はザポリージャ州トクマク郡レヴァドネ村とモロチャンスク市間の路線上で、ロシア軍の燃料輸送列車を攻撃し、これを排除しています」と報告。
画像:Telegram @exilenova_plus
列車11両が炎上

同氏が行った投稿の時点で、被害の詳細は明らかになっていなかったようだが、少なくとも11両の燃料輸送列車が炎上し、現場から20キロメートル離れた場所からも煙が見えたと伝えられている。
画像:Telegram @exilenova_plus
前線への燃料供給をストップ

アンドリウシチェンコ氏いわく:「地元住民によって、この路線が不通になったことが確認されている。復旧には数週間かかると見られ、前線への燃料供給は断たれるだろう」
画像:Telegram @exilenova_plus
迅速に復旧される可能性も

また、「Militarnyi」も、これほど大規模な火災は鉄道インフラに損害を与える可能性が高いと指摘した。ただし、同メディアは路線が比較的迅速に復旧される見通しを示している。
画像:Telegram @exilenova_plus
オープンソースインテリジェンスによる現場特定

一方、X上でオープンソース情報分析を行う「moklasen」というアカウントは攻撃が行われた現場について、モロチャンスク市郊外であり、前線からおよそ35キロメートル離れた地点だと特定した。
誰が実行したのか?

また、攻撃の様子を捉えた動画を公開したTelegramチャンネル「Exilenova+」によれば、今回の作戦はウクライナ保安庁、ウクライナ国防省情報総局、特殊通信情報保護局、第65独立機械化旅団が連携して実施したとのこと。
画像:Telegram @exilenova_plus
繰り返される鉄道路線への攻撃

ウクライナ軍はここ最近、ロシア軍の占領下にある地域で、兵站を担う路線を狙い撃ちしてきた。実際、軍事ニュースサイト「Defense Express」はザポリージャ州ヤキミウカ村周辺で5月31日に、鉄道路線が大爆発を起こしたと伝えている。
クリミア半島からやって来た燃料輸送列車

こちらも狙われたのはロシア軍が運用する燃料輸送列車であり、クリミア半島からやって来る途中で爆発し、一帯のインフラに大打撃を与えたそうだ。
補給路を寸断する作戦

「Defense Express」は、この攻撃によってロシア軍が利用する主要補給路のひとつが打撃を受けたと報道。地元筋によれば、列車には燃料タンクが満載されており、爆発の威力で付近にあった貨物車が多数、脱線したという。
国家親衛隊を派遣したロシア

一方、ロシア側は爆発に対応するため、周辺にある複数の集落に国家親衛隊を派遣。ウクライナ軍の関与については明らかになっていないが、「Defense Express」はレジスタンスが仕掛けた破壊活動だと見ている。
ロシア軍の弱点

同サイトいわく:「今回の事件は被占領地域におけるロシア軍の兵站が脆弱であることを示している。鉄道インフラは依然、ロシア軍にとって不可欠なライフラインであり続けている」
非対称戦争における戦略

さらに、同サイトは「非対称戦争の中でウクライナは戦略を上達させていることがわかる」とした。ちなみに、今回の事件以前にも同様の列車爆発があり、ロシア軍は大きな打撃を被っている。
ドローンを用いて列車を爆破

5月24日に、ウクライナ国防省情報総局(GUR)傘下のドローン部隊が占領下のザポリージャ州でロシア軍の燃料輸送列車を攻撃し、同軍の兵站に打撃を与えたのだ。
作戦成功

ドローン攻撃の様子を捉えた映像はロシア軍の被った大損害を示すものであり、ウクライナ軍の作戦は功を奏したと見られる。
画像:YouTube @DI_Ukraine
一人称視点(FPV)ドローンによる攻撃

くだんの動画は、ウクライナ軍のドローンがロシア軍の燃料輸送列車に追い付き、上空から攻撃を仕掛ける様子を一人称視点で撮影したものだ。
画像:YouTube @DI_Ukraine
ウクライナ国防省情報総局の発表

ウクライナ国防省情報総局の声明によれば、今回の作戦はヴェルフニー・トクマクとモロチャンシク=フェドリウカを結ぶ路線で実行されたとのこと。
画像:YouTube @DI_Ukraine
ロシア軍の活動を妨害

動画からは少なくとも3両のタンク車がドローン攻撃にさらされ、破壊されたことが見て取れる。ウクライナの軍事情報サイト「Militarnyi」によれば、この攻撃によって線路がダメージを受けたため、一帯におけるロシア軍の活動が抑制される可能性もあるという。
ロシアの鉄道物流の詳細

ロシア軍は、この鉄道を利用して、占領下のクリミアから占領下のザポリージャとドネツクを経由して前線地域へ燃料を迅速に輸送した。しかし、燃料の輸送が再びフル稼働になるまで、この状況がいつまで続くかは不明である。
写真提供: Wiki Commons By Mil.ru, CC BY 4.0
鉄道網を建設するロシア

同サイトいわく:「ロシア政府は現在、代替輸送ルートを確保してクリミア大橋への依存度を下げるため、ベルジャンシク(ザポリージャ州)経由でロストフ・ナ・ドヌとクリミア半島を結ぶ鉄道網を建設中だ」
画像:Wiki Commons By Mil.ru, CC BY 4.0
現場も特定されている

ウクライナのオープンソースインテリジェンス「Cyber Boroshno」はドローン攻撃の現場について、メリトポリ近郊にあるノヴォボフダニウカ村のはずれだと特定。これは一帯の最前線から、およそ50キロメートル離れた地点だ。
画像:Telegram @kiber_boroshno
ロシア軍の物流を麻痺させる作戦

ウクライナの軍事情報サイト「Defense Express」によれば、ウクライナ国防省情報総局はロシア軍の物流を麻痺させる作戦に重点を置くようになっており、燃料輸送車両をターゲットとする攻撃も今回がはじめてではないとのこと。
以前に行われた列車に対する攻撃

たとえば、2024年12月14日には、ロシア領内のウリヤノフスクで鉄道橋が爆破されたほか、その前日にはクラスノダールでも破壊工作が行われ、ロシア軍の列車3両が使用不能に陥ったという。「Militarnyi」が報じた。
画像:Facebook @DefenceIntelligenceofUkraine
ロシア領内でも相次ぐ攻撃

また、昨年12月5日にはブリャンスクの車両基地で火災が発生し、ロシア軍のディーゼル機関車2両が焼失。さらに、ロイター通信によれば、今年5月31日にはロシア西部のブリャンスク州およびクルスク州でも相次いで橋が崩落し、走行中の列車に被害を与えた模様だ。
画像:Telegram @DIUkraine
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