脂ものって「おいしい!」銚子でイワシ大豊漁 水揚げ量は去年8月の1890倍に…なぜ?
今年、千葉県の銚子のイワシが豊漁で、去年の水揚げ量の1890倍もとれているそうです。銚子を取材しました。
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約1890倍の水揚げ量。千葉県の銚子漁港が、豊漁にわいています。ケースからあふれるほどの量が水揚げされているのは「イワシ」。
銚子で約50年、仲卸業に携わる人は…。
銚子水産流通業組合連合会 宮内隆会長
「記憶にないですよ。だいたい梅雨時に水揚げされるのが普通。今年はみなさん、びっくりこけてます」
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“50年で初めて”というレベルの豊漁だといいます。
去年の8月、8.4トンの水揚げだった銚子のイワシ。ところが今月の水揚げ量は約1万5800トン。その差はなんと、約1890倍です。
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銚子市内の飲食店にも「1890倍」の恩恵が…。
丼屋 七兵衛 清水俊和さん
「今年はイワシメインで来るお客さんが結構いらっしゃいます」
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銚子産の濃い口じょうゆにつけ込んだ「漬け丼」に、脂がとろける「なめろう」が人気メニュー。
お客さん
「おいしいですね。ここ数年、銚子不漁だったんで、今年豊漁って聞いて、いてもたってもいられなかった」
お客さん
「うまっ、脂がほんとにのってるね」
人生初のイワシのなめろうを食べた女性は…。
──お味はいかがですか?
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お客さん
「くさくない、おいしい、人生初おいしい。感激」
みなさん、今年の豊漁は知っていても…。
──何倍くらいだと思いますか?
お客さん
「10(倍)」
──答えは1600倍(29日午前時点)。
お客さん
「え!?」
お客さん
「びっくりしますし、去年までのさみしさを知ってるんで」
その差に、驚きを隠せない様子。
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銚子のイワシを仕入れる千葉市内の鮮魚店では、豊漁の影響で、安い値段で売り出せているといいます。
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その値段は4匹214円。安く、脂ののったイワシは、お客さんにも大人気。
イワシを購入したお客さん
「安いよ、今年は豊富なのね」
イワシを購入したお客さん
「脂のってるし太ってるし安いし、一番は安い」
次々売れていき、追加のパック詰めで大忙し。
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例年であれば、イワシが銚子沖にいるのは5月ごろまで。その後はエサを求めて北海道沖に北上。8月ごろは、より北に向かっているはずだといいます。
それがなぜいま、1890倍もの水揚げ量になるのでしょうか。専門家は…。
水産資源研究所 由上龍嗣さん
「正直よくわからないところが多いが、6月末あたりまでは銚子沖も水温が低かったので、その影響がいまだに残っているのでは」
カギになるとみられるのは「水温」。
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6月ごろまで銚子沖の水温が低かったため、エサが豊富な状態が続き、イワシが北上せず豊漁になった可能性を指摘します。
6月の水温が低かった理由については…。
水産資源研究所 由上龍嗣さん
「黒潮大蛇行が終わったので、今年の銚子沖は水温が去年よりも低かったと結びつけることはできる」
4月に終息したと29日に発表された「黒潮大蛇行」。その影響で、銚子沖の海水温が下がった可能性もあるといいます。
1890倍の豊漁となったイワシ。9月ごろには北上するとみられるということです。