バイデン大統領を批判しようとして意味不明な発言をしたトランプ大統領
またもや意味不明な発言

トランプ大統領は絶えずバイデン前大統領のことを批判しているが、今回はいつもとは逆効果になってしまった。よりによって前大統領の知的能力を批判する文脈で、意味不明な言い間違いをしてしまったのだ。
バイデン大統領の悪口を言おうとして……

トランプ大統領は就任前からバイデン前大統領のことを激しく批判してきていたが、その勢いは大統領就任後も変わらない。だが、フォート・ブラッグ陸軍基地で行った演説でいつもの調子でバイデン前大統領の悪口を言ったところ、思ったのとは逆の効果をもたらしてしまった。
「脳のおなら」

演説が行われたのは6月10日のこと。そこでトランプ大統領はバイデン前大統領があまり知的ではなかったとほのめかしたのだが、よりにもよってその際にちょっとした言い間違いをしてしまい、逆に自分に批判の矛先が向かう事態となってしまった。「ハフポスト」に至っては「脳のおなら」と報じている。
「鋭い電球」?

トランプ大統領は並び立つ米兵らを前に、こう語った:「バイデン前大統領のことは以前からよく知っているが、もともといちばん鋭い電球(sharpest bulb)というタイプではなかった」トランプ大統領としては気の利いた言い回しのつもりだったのかもしれないが、この奇妙なフレーズはすぐにオンラインで話題となった。
「鋭いツール」の言い間違いか

トランプ大統領に反対する立場の意見としては、そもそも電球は「鋭く」などできないのだから、「鋭いツール(shrapest tool)」の言い間違いだろうとするものが多い。「ハフポスト」はそういったオンラインの声を集めている。
ネットの反応

X上で、あるユーザーはもとの言い方をまねてトランプ大統領こそが「納屋でいちばんなまくらのナイフ」と投稿。トランプ大統領が言い間違える瞬間の動画とともに、トランプ大統領は電気屋で買い物する時も「いちばん鋭い電球」を探しているのだろうと揶揄。だが、こんなのはまだまだ序の口だ。
逆に認知能力低下を指摘される

「ハフポスト」によると、ある投稿者はトランプ大統領の言い間違いについて「愚かな上に認知能力も低下している証拠」と述べ、ヴァンス副大統領は「憲法修正25条の適用を真剣に検討すべきだ」とすら主張している。同条では、大統領が職務の遂行が困難だと考えられる場合に、副大統領が大統領代行となるための手続きが定められている。
人を呪わば穴二つ

別のユーザーは、そもそもトランプ大統領はバイデン前大統領の知的能力を侮辱する目的でこの表現を持ち出しており、それが逆にトランプ大統領自身の認知能力に疑いを抱かせる事態になったと、今回の騒動を的確に要約している。
電球は研いだりしない

そのユーザーはトランプ大統領が言い間違える瞬間の動画に対して次のようにコメントしている:「『鋭い電球ではなかった』って、そもそもどういう意味なんでしょう? 電球って鋭くするものですかね。良い電球を求めて、ステーキナイフを天井に刺したりしないですよね」
発作的発言

「人の悪口を言おうとしてるんでしょうけど、電気屋で買い物中に何かの発作に襲われたようにしか見えません。すごい光景です」
失笑ものだが、問題は別の所にある

トランプ大統領の言い間違いは失笑ものとはいえ、いまの米国が内外で直面している大混乱と比べれば些細なことでしかない。
憲法上の問題も

トランプ大統領が陸軍基地で演説している間にも、米国移民・関税執行局(ICE)に対する大規模な抗議行動は続いている。そもそもこの混乱は、トランプ大統領がカリフォルニア州知事の同意を得ずに州兵を動員したことに起因し、憲法上の問題も指摘されている。
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