週刊地震情報 2025.8.31 宮城県沖でM5.7 東北から関東の広範囲で揺れる
週刊地震情報 2025.8.31 宮城県沖でM5.7 東北から関東の広範囲で揺れる
2025/08/31 10:06 ウェザーニュース
この1週間に国内で観測された有感地震の回数は、前週に比べると減少しました。東北太平洋側から関東の地震が目立っています。震度3以上の地震は7回発生しました。(8月25日〜31日10時の集計)
国内:宮城県沖の地震で震度4は約2年ぶり
宮城県沖の地震 30日(土)1時29分頃、宮城県沖を震源とするマグニチュード5.7、深さ約40kmと推定される地震が発生しました。この地震で宮城県大崎市、石巻市、東松島市、涌谷町、松島町で最大震度4、岩手県、宮城県を中心とした東北の広い範囲で震度3を観測しています。
宮城県沖を震源とする最大震度4以上の地震は2023年9月19日以来、約2年ぶりです。地震のメカニズムは西北西ー東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。
宮城県沖は太平洋プレートが陸のプレートに沈み込むことで、地震が多く発生している領域です。今回の震源は深さやメカニズムからプレート境界付近で発生した地震とみられます。
規模の大きな地震がいつ発生してもおかしくない領域で、政府の地震調査研究推進本部はマグニチュード7〜7.5程度のプレート間地震が30年以内に発生する確率を90%程度、さらに大きなマグニチュード7.9程度の確率を20%程度としています。
国内:福井県嶺北の地震で震度3
福井県嶺北の地震 25日(月)1時44分頃、福井県嶺北を震源とするマグニチュード4.4、深さ10kmと推定される地震が発生しました。この地震で福井県越前市、池田町、南越前町、越前町、岐阜県揖斐川町で最大震度3を観測しています。
福井県嶺北を震源とする震度3以上の地震は2023年8月19日以来2年ぶりです。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。
福井県内には多くの活断層があり、岐阜県との県境に近い今回の震源付近には濃尾断層帯が伸びていてます。濃尾断層帯は1981年の濃尾地震の際に活動したとして知られる断層です。
その中で福井県まで伸びる温見(ぬくみ)断層は、地震調査研究本部によると平均活動間隔が約2200〜2400年と考えられています。濃尾地震で活動しているため、今後30年以内に規模の大きな地震が起きる確率はほぼ0%です。
世界:カスピ海付近でM5.4の地震
世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工) アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は2回発生しています。最も大きな地震は、カムチャツカ半島の沖で発生したマグニチュード6.1です。
今回はカスピ海付近で発生した地震に注目します。日本時間の27日(水)早朝に、カスピ海の西岸付近を震源とするマグニチュード5.4、深さ約10kmと推定される地震が発生しました。震源近くでは強く揺れた所があり、一部の建物に影響があったと報じられています。
カスピ海はアラビアプレートとユーラシアプレートの境界に近く、西岸ではマグニチュード6クラスの地震はしばしば発生。今回の少し南側では1966年にマグニチュード6.0、北側では1970年にマグニチュード6.7の地震が起きた記録があります。お天気ニュース 記事一覧
出典・参考
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。