ウクライナ空軍が米国製の精密誘導爆弾でロシア領内の橋を空爆
ウクライナ空軍がロシア領内の橋を破壊

ウクライナの軍事ニュースサイト「Militarnyi」によれば、ウクライナ空軍所属の戦闘機が米国から供与された爆弾を利用し、クルスク州(ロシア領)に設置されていた橋および仮設橋を破壊したという。
空爆の様子をとらえた映像

さらに、同メディアによれば、空爆の様子をとらえた動画がTelegramチャンネル「Soniashnyk」によって公開されたとのこと。なお、破壊されたのはクルスク州ズヴァノエ村近郊にある主要な橋と仮設橋だという。
画像:Telegram @soniah_hub
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米国から供与された爆弾

ウクライナ空軍の部隊は敵の橋を破壊するにあたって、米国から供与された精密誘導爆弾「GBU-62」および小型航空爆弾「GBU-39」を投下したと報じられている。ただし、空爆を実施した航空機の種類は明かされていない。
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ロシア軍の主要兵站ルート

前出の「Militarnyi」いわく:「敵は装備品を河川の反対側へと移動させるためにこれらのルートを利用していた。しかし、橋が破壊されたことで輸送能力が大幅に低下したため、ロシア側は新たな渡河ポイントを設置する努力を強いられるだろう」
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積極的に空爆を行うロシア軍

ウクライナの戦術航空旅団はここ数ヵ月、ロシア軍の前線拠点を狙った攻撃を続けてきた。最近では、ザポリージャ州の被占領地域にあるロシア軍司令部を空爆によって破壊したという例がある。
最近、実施された空爆

この空爆の詳細は「Militarnyi」によって8月5日に報じられた。それによれば、米国から供与された精密誘導爆弾が複数使用されたとのこと。
MiG-29が精密誘導爆弾「GBU-62」を発射

ロシア軍司令部に対する攻撃を行ったのは米国製の精密誘導爆弾「GBU-62」を搭載したウクライナ軍のMiG-29戦闘機だ。なお、空爆の様子をとらえた動画は後に公開されることとなった。
公開された動画の内容

Telegramチャンネル「Soniashnyk」によって公開されたこの動画はMig-29が急上昇するシーンから始まり、その後、ターゲットの映像が映し出された。
画像:Telegram @soniah_hub
吹き飛ばされたロシア軍司令部

標的となった建物にはロシア軍中隊の司令部が置かれていたとされる。映像では画面に映し出された数秒後に、Mig-29が発射した精密誘導爆弾「GBU-62」によって吹き飛ばされてしまった。
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動画に映っていた大爆発

「Militarnyi」によれば、標的となった建物では大爆発が起こり、内部にいたロシア兵らは排除されたという。ただし、この空爆による死傷者数は公表されていない。
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常に監視されていたロシア軍

Telegramチャンネル「Soniashnyk」いわく:「敵はまた、小集団なら気付かれずに移動できると考えたようだが、侵入者と装備品の集結は捕捉され、たちまち航空部隊に報告されることとなった」
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オープンソースインテリジェンスによる場所の特定

「Soniashnyk」は空爆が行われた場所の詳細を明かしていない。しかし、オープンソースインテリジェンスのTelegramチャンネル「War Archive」はザポリージャ州カミアンスケ村の戦場だと特定した。
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ロシア軍による攻勢

カミアンスケ村は当時、ロシア軍による激しい攻撃にさらされていた。当初、この地域ではロシア側が優勢だったが、ウクライナ軍は7月末に反撃を開始し、戦線の安定化を図っているとのこと。ウクライナ軍の高官が主張。
画像:DeepStateMap
断固、領土の奪還を図るウクライナ軍

ウクライナ軍南部作戦管区のウラジスラウ・ウォロシン報道官はRBCウクライナ通信に対し、「わが軍はカミアンスケ村における領土奪還を実施しています。断固、失地を取り戻し、敵を駆逐する覚悟です。村は完全に制圧されたわけではありません(中略)現在、前線の安定化に取り組んでいます」と説明。
反撃を誓うウクライナ軍の報道官

同報道官はさらに、「カミアンスケ村は川によって分断されており、片側は敵の支配下にありますが、もう一方にはわが軍の陣地があります。しかし、わが軍の陣地は空爆と砲撃によって大きな被害を受け、戦術的撤退を余儀なくされてしまいました。現時点での目標は川まで戻り、支配権を確立することです」とした。
カミアンスケ村近郊の橋に対する空爆

なお、7月中旬には、ウクライナ空軍機がカミアンスケ村近郊にある別の標的に対し、空爆を行ったという。ターゲットとなったのはヴァシリウカ村に位置する橋であり、ロシア軍が進撃に利用していた。この空爆にはGBU-62を含む爆弾が使用されたとのこと。
画像:DeepStateMap
GBU-62とは?

ウクライナ支援プラットフォーム「United24」によれば、GBU-62そのものは米国製の無誘導爆弾だが、長距離型JDAM(通常の爆弾を精密誘導爆弾にアップグレードする追加装備)を搭載しているとのこと。
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ウクライナ軍の切り札

長距離型JDAMを搭載したGBU-62は、同じく米国製のGBU-39やフランス製の精密誘導爆弾「AASM」などと並び、ウクライナ空軍によって広く使用されている。
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