新たな「台風」が及ぼす影響は? 猛暑と雷雨のサイクル 8月下旬は再び40℃予想も

沖縄の南にある熱帯低気圧が、今夜にも新たな「台風」に発達し、19日(火)に沖縄地方へ接近する見込みです。土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に警戒するとともに、強風や高波、落雷などにも注意が必要です。また、台風や太平洋高気圧周辺の暖かく湿った空気の影響で、向こう一週間も猛暑と雷雨を繰り返す所が多いでしょう。8月下旬に入ってからは、再び暑さのピークを迎える所がある見込みです。

新たな「台風」が及ぼす影響は? 猛暑と雷雨のサイクル 8月下旬は再び40℃予想も

●新たな「台風」が発生へ 19日(火)は沖縄地方へ接近

新たな「台風」が発生へ 19日(火)は沖縄地方へ接近

沖縄の南にある熱帯低気圧が、発達しながらゆっくりと北上しています。熱帯低気圧は今夜にも新たな「台風」に発達し、19日(火)は沖縄地方へ接近する見込みです。沖縄本島地方と奄美地方では、進行方向の東側で、雨や風が強まりやすいでしょう。19日(火)にかけては断続的に雨が降り、カミナリを伴った激しい雨や非常に激しい雨の降るおそれがあります。風も強まり、沖縄本島周辺の海上ではうねりを伴ってしける見込みです。

今後の雨や風、波の予想です。

[雨の予想]

・18日18時~19日18時までに予想される24時間降水量(いずれも多い所)

奄美地方 100ミリ

沖縄地方 150ミリ

[風の予想]

・19日に予想される最大風速(最大瞬間風速)

奄美地方 15メートル(25メートル)

沖縄地方 18メートル(25メートル)

[波の予想]

・18日に予想される波の高さ

沖縄地方 3メートル うねりを伴う

・19日に予想される波の高さ

奄美地方 3メートル うねりを伴う

沖縄地方 4メートル うねりを伴う

土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に警戒し、強風や高波、落雷、竜巻などの激しい突風に注意してください。なお、22日(金)には東シナ海で再び熱帯低気圧に変わる予想です。

●台風の大雨 土砂災害の前触れは

台風の大雨 土砂災害の前触れは

台風が接近すると、大雨の恐れがありますが、大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。

2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。

3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。

4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。

●九州~東北は厳しい残暑 名古屋40℃予想も 再び暑さのピークへ

九州~東北は厳しい残暑 名古屋40℃予想も 再び暑さのピークへ

この先の全国の天気と気温の見通しです。

低気圧や前線が次々と通過し、天気は短い周期で変わるでしょう。先日、記録的な大雨となった道北では、まだ地盤の緩い場所や、普段より川の水位が高い所がありますのでご注意ください。気温は平年並みか平年より高く、年間真夏日日数の最多記録を更新中の札幌では、まだ30℃以上の真夏日になる日がある見込みです。

高気圧に覆われて晴れる日が多く、厳しい残暑が続くでしょう。ただ、高気圧周辺の湿った空気や、台風由来の暖かく湿った空気の影響で、気温が上がる午後を中心に大気の状態が不安定になり、毎日のようにあちらこちらでゲリラ雷雨がある見込みです。晴れていても、天気の急変にご注意ください。

なお、23日(土)は二十四節気の「処暑」で、本来であれば暑さのピークを超える頃ですが、むしろ再びピークを迎える所もありそうです。24日(日)は、東京都心で37℃、名古屋で40℃、大阪で38℃予想と、8月下旬とは思えない暑さの所がある見込みです。引き続き、熱中症に警戒してください。

20日(水)からは日差しが戻りますが、台風の動きが遅いため、波の高い状態が続く可能性があります。もはや避暑地とも呼べそうな沖縄ですが、海のレジャーの際はご注意ください。