1億円資産も夢じゃない!戦略で目指す「いつの間にか富裕層」

日経平均最高値と「いつの間にか富裕層」の増加, 1億円資産も夢じゃない! データが示す富裕層増加の実態, 富裕層の再定義とその意義, 現代日本の経済環境と資産形成の必要性, 富裕層になるための方程式, 富裕層への具体的なアクションプラン3つ, 1.家計を見直し資産形成の土台を作る, 2.NISA・iDeCoを最大限活用, 【新NISA(つみたて+成長投資枠)の最大活用】, 【iDeCo(個人型確定拠出年金)】, 【小規模企業共済】, 3.知識・人脈・時間を味方につける, 富裕層を目指すマインドセット

1億円資産も夢じゃない!戦略で目指す「いつの間にか富裕層」

日経平均株価が連日で過去最高値を更新し、資産を大きく増やした人も少なくありません。実は今、「いつの間にか富裕層」と呼ばれる人々が静かに増加中。その背景には株価上昇や長期投資制度の普及があります。本記事では、富裕層の定義や最新データ、そして誰でも実践できる資産形成の戦略を具体的に解説します。

日経平均最高値と「いつの間にか富裕層」の増加

今週日経平均株価は大きく上昇し、連日で過去最高値を更新しました。今週12日に日経平均株価は昨年7月に付けた史上最高値を1年1ヶ月ぶりに更新、13日の終値は4万3274円67銭と初めて43,000円の大台に乗せました。

読者の皆様の中にも、この上昇の恩恵を受けている方は多いのではないでしょうか。

過去最高値を超える前の段階でも「いつの間にか富裕層」が増えているようで、「この上昇によって、さらに富裕層が増えた可能性が高いでしょう。「いつの間にか富裕層」という現象は株価上昇と長期投資制度の活用によって、気付いたら富裕層になっていたとされる世帯を定義したものです。

かつて、「富裕層」や「超富裕層」といった言葉は、高級マンション、海外旅行、ファーストクラスなどの特別なワードの象徴だったかもしれません。

しかしながら近年、金融業界やメディアの報道を見渡すと、「いつの間にか富裕層になっていた」「気が付けば金融資産1億円を超えていた」という人々が静かに、しかし着実に増えているのが実情です。

1億円資産も夢じゃない! データが示す富裕層増加の実態

野村総合研究所(NRI)のレポート(2025年2月13日発表)によると純金融資産額が1億円以上5億円未満の富裕層、5億円以上の超富裕層を合わせた世帯数は約165.3万世帯(2023年時点)で、2021年の148.5万世帯から約11.3%増。

内訳は、富裕層が約153.5万世帯、超富裕層が約11.8万世帯とのことです。主に40代後半〜50代の一般会社員層で、従業員持株会・確定拠出年金・NISAなどを通じて資産が1億円超となったケースが多く見られます。

富裕層全体のうち、この層の割合は1〜2割程度と推定されており、準富裕層からの昇格ケースも一定数含まれます。また、準富裕層(純金融資産5,000万円以上1億円未満)以上、すべての階層で、世帯数・保有資産ともに2013年以降一貫した増勢が続いているようです。

富裕層の再定義とその意義

日経平均最高値と「いつの間にか富裕層」の増加, 1億円資産も夢じゃない! データが示す富裕層増加の実態, 富裕層の再定義とその意義, 現代日本の経済環境と資産形成の必要性, 富裕層になるための方程式, 富裕層への具体的なアクションプラン3つ, 1.家計を見直し資産形成の土台を作る, 2.NISA・iDeCoを最大限活用, 【新NISA(つみたて+成長投資枠)の最大活用】, 【iDeCo(個人型確定拠出年金)】, 【小規模企業共済】, 3.知識・人脈・時間を味方につける, 富裕層を目指すマインドセット

富裕層や準富裕層の増加背景には、相続による資産移転も一因ですが、リスク資産の値上がりや円安による外貨建資産価値の上昇もあります。つまり富裕層は、生まれながらの環境や特別な才能がなくても、戦略と実行によって実現できる時代になったといえるでしょう。

さて、資産運用を本気で考える前に、そもそも「富裕層になること」の意味を再定義する必要があります。私たちが富裕層を目指す理由は、単なる「贅沢」や「見栄」ではありません。そこには、より自由に、より安心して人生を生きるための「選択肢の拡張」があります。

現代日本の経済環境と資産形成の必要性

経済的な基盤があれば、人生における選択肢は大きく広がります。例えば、働く場所を選べる自由や、教育や医療において質の高い選択肢を選べる自由、家族や社会に対してより積極的に貢献できる余力、不測の事態に備える心理的な安心などは、いずれも一定以上の経済的基盤があって可能になるものです。

「お金がすべてではない」とはよく言われますが、「お金がなければできないこともある」わけです。

2025年現在、日本ではインフレ率は緩やかに進行し、年金制度への不安も根強く、消費増税など税負担の増加もあり、富裕層でも自由に使えるお金は減っているかもしれません。個人が自力で資産形成を行わなければ、「老後2000万円問題」どころではない時代が到来しています。富裕層を目指すという生き方は、これからの時代の「持続可能な生き方」のひとつと言えるでしょう。

富裕層になるための方程式

では、実際に富裕層を目指すには何をすれば良いのでしょうか? 答えは非常にシンプルです。

「収入」−「支出」+「資産運用」でいかに粘り強く、継続的に資産構築を実行できるかにかかっています。特に重要なのは、「収入を増やす」だけでなく、「支出を抑え」、「資産運用を仕組化する」ことです。年収1000万円の人が貯金ゼロで、年収500万円の人が毎年100万円の資産運用に回しているのであれば、後者の方がはるかに早く富裕層に近づきます。

富裕層とは、「たくさん稼ぐ人」ではなく、「お金を残し、殖やせる人」なのです。

2024年から始まった新NISA制度は、まさに「中間層から富裕層への扉を開く制度」と言っても過言ではありません。年間360万円の投資枠、1800万円の非課税限度額を活用し、長期的に積み立てれば、金融資産は指数関数的に増えていきます。

資産形成には、具体的な手法も大切ですが、何よりも「マインドセット」が鍵となります。富裕層に共通する考え方や姿勢を持つことが、継続の源になるからです。

よろしければ、投資で富裕層になる手法について書いた本連載の記事も参考にしてみてください。

富裕層への具体的なアクションプラン3つ

日経平均最高値と「いつの間にか富裕層」の増加, 1億円資産も夢じゃない! データが示す富裕層増加の実態, 富裕層の再定義とその意義, 現代日本の経済環境と資産形成の必要性, 富裕層になるための方程式, 富裕層への具体的なアクションプラン3つ, 1.家計を見直し資産形成の土台を作る, 2.NISA・iDeCoを最大限活用, 【新NISA(つみたて+成長投資枠)の最大活用】, 【iDeCo(個人型確定拠出年金)】, 【小規模企業共済】, 3.知識・人脈・時間を味方につける, 富裕層を目指すマインドセット

資産運用は「誰かが助けてくれる世界」ではありません。自分の判断と責任で行うものです。そのため、学びに積極的であると同時に、自分の投資戦略を定期的に振り返ることをお勧めします。

また、富裕層を目指すにはお金を使うことに対して戦略的に考えることも必要でしょう。「浪費(無意味な消費)」と「投資(将来の価値につながる支出)」をはっきり区別します。自己投資(教育、スキル、人的資本)や金融投資(株式、不動産など)には積極的に資金を回します。

具体的なアクションとしては以下から取り組んでみてはいかがでしょうか。

1.家計を見直し資産形成の土台を作る

まずは現状を把握すること。家計簿アプリ(マネーフォワードも有用)を使って、自分の「お金の流れ」を数ヶ月間トラッキングしてみましょう。富裕層の多くは、「支出を意識化する」習慣を持っています。

2.NISA・iDeCoを最大限活用

2024年以降の新NISA制度は、資産形成の「国策」とも言える支援制度です。活用しない手はありません。

【新NISA(つみたて+成長投資枠)の最大活用】

年間非課税投資枠:つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円=360万円

非課税保有限度額:累計1,800万円(成長投資枠は1,200万円まで)

ポイントとしてはできる限り枠を活用して「課税口座の税負担」を抑制することです。

【iDeCo(個人型確定拠出年金)】

自営業者は年間拠出上限が高く、全額所得控除のメリットあり

教育資金とは別に長期的リタイア資金を積立て、節税と複利効果を享受

【小規模企業共済】

自営業者向け退職金制度として、掛金全額が所得控除に

退職時や事業廃止時に一時金として受取可能

3.知識・人脈・時間を味方につける

富裕層を目指すには、知識のアップデートも欠かせません。積み立て投資の考え方を学ぶには、資産運用の入門書として『敗者のゲーム』(チャールズ・エリス)や『JUST KEEP BUYING』(ニック・マジューリ)が読みやすいでしょう。資産運用やお金の考え方を学ぶには、『複利で伸びる1つの習慣』(ジェームズ・クリア)や『The Psychology of Money(お金の心理学)』(モーガン・ハウセル)といった書籍も参考になります。

投資や経済に関心を持つ人との関係を築くことも非常に有効です。夏休みやシルバーウィークなどを機に、行動に移してみてはいかがでしょうか?

資産形成において、もっとも強力な味方は「時間」だと一般的に言われます。複利の力は、時間とともに加速度的に効いてきます。

仮に年間5%のリターンで毎月10万円を20年間積立投資すると、元本2400万円に対して資産は約4160万円になります(複利計算による)。30年間なら約8300万円です。富裕層の入り口には、決して「大金」ではなく「継続」が必要なのです。長期・分散・継続で短期の市場ノイズに惑わされず、計画に沿った定期積立を継続するというのは投資初心者の方でも始めやすいと思います。

株価が過去最高値圏にある場合は、加熱感が意識されて急落することもありますので、あせらず学んでから始める形でも構いません。愚直に一定額をコツコツと積み立てていくのであれば、開始時期による差はそれほど大きくありません。今すぐ始めたい方は、まず一歩踏み出してみるのも良いでしょう。ご自身の戦略や知識量、マインドに合わせて実行してみてください。

富裕層を目指すマインドセット

富裕層になることは、人生のゴールではありません。ただ、それは「自分の人生を自分の手で選び取る力」を手にする手段であり、実現可能な戦略です。それを実現するためにどう考えて実行するかが、今後の富裕層になるための鍵だと言えるのではないでしょうか。

この記事が皆様の少しでも参考になれば幸いです。

投資管理もマネーフォワード MEで完結!複数の証券口座から配当・ポートフォリオを瞬時に見える化[by MoneyForward HOME]