ロシアでレジスタンス活動が活発化? ロシア軍が訓練機を失う事態も発生
ロシアでのレジスタンス活動が活発化か

ロシア国内でレジスタンス活動が活発化しているという報告がある。7月には、レジスタンスグループによってロシアの飛行場が襲われ、訓練機が炎上したということだ。
現場はクラスノダール地方の飛行場

発表は7月26日、同局のウェブサイト上でなされた。それによると、レジスタンスグループが攻撃したのはロシア、クラスノダール地方にあるアルマヴィル飛行場だという。
画像:Wiki Commons, imagery by Lance Firms operated by NASA's Earth Science Data and Information System, Public Domain
訓練部隊が駐屯

ウクライナの軍事メディア「Militarnyi」によるとアルマヴィル飛行場はアルマヴィル市近郊にあり、第713訓練航空連隊が駐屯しているという。
訓練生が利用

「Militarnyi」はこう書いている:「アルマヴィル航空基地およびそこにある航空機は原則として、クラスノダール上級飛行訓練学校の訓練生たちが利用していた」
エリートパイロットを養成

「Militarnyi」はまた、同校は「軍用機のパイロット養成機関としては最上級に位置する機関」であるとしている。
訓練機を炎上させる

第713訓練航空連隊は第783訓練本部に所属しており、今回レジスタンスグループが炎上させたのも訓練機のSu-27UBだった。
動画も公開

情報総局はレジスタンス活動の様子を収めた動画も公開している。そこには、夜間に行われた破壊活動で戦闘機が炎上しているところがはっきりと映っていた。
画像:Telegram @DIUkraine
レジスタンス活動が活発化?

攻撃についての報告内で、情報総局は「ロシア国内におけるレジスタンス活動は活発化してきている」としている。ところで、訓練機の喪失はどれほど重要な戦果なのだろうか?
画像:Telegram @DIUkraine
Su-27UBとは

Su-27UBはNATOコードネームの「フランカーC」という名前でも知られている複座戦闘機だ。ソ連時代に設計されたマルチロール機Su-27をもとに、訓練を主目的として開発された派生型だという。『キーウ・ポスト』紙が解説している。
戦闘能力もある

いまのところこのタイプの機体はパイロットの訓練用に使われている。だが、同紙いわく、訓練機であっても戦闘能力は十分にあり、訓練用途を超えて利用することも可能なのだという。
無視できない損失

航空メディア「Aero Corner」による試算では、Su-27一機のコストは現在の価値で3,700万ドル(約55億円)相当になるという。従って、たとえ訓練機といえど、一機でも炎上させられればロシア軍にとっては決して無視できない損失となる。
画像:Telegram @DIUkraine