「しあわせな結婚」阿部サダヲ「笑いとシリアスのギャップ楽しんで」 杉野遥亮「黒川が幸太郎とネルラに及ぼす影響に注目を」【コメント全文】

黒川竜司(杉野遥亮)、原田幸太郎(阿部サダヲ)、ネルラ(松たか子)(C)テレビ朝日
連続ドラマ「しあわせな結婚」(テレビ朝日系、木曜午後9時)で主演を務める阿部サダヲと、共演する杉野遥亮が、第6話(21日放送)の見どころや共演の感想などを語った。阿部は主人公の原田幸太郎を演じ、杉野は幸太郎の妻、ネルラ(松たか子)がかかわったとされる元婚約者の不審死を再捜査する刑事、黒川竜司(杉野遥亮)役で出演している。
「しあわせな結婚」とは?
NHK大河ドラマ「光る君へ」(2024年)など作品で知られる大石静さんが脚本を手がけるオリジナルのマリッジ・サスペンス。世間の注目を集める事件の裁判で数々の無罪を勝ち取ってきた人気弁護士の幸太郎が、ネルラと電撃結婚した後、彼女が15年前に起きた元婚約者の不審死に関わっていたことを知り、順風満帆だった人生が大きく揺らいでいくさまを描く。
第6話で犯人を名乗る人物が出頭!その正体は…
第2部の幕開けとなる第6話では、ネルラに魅了されてしまった幸太郎と黒川が、互いに複雑な思いを抱えながら、協力して事件の真実に迫り、ネルラは15年前の供述で隠していた背景事情とついていた嘘を警察に打ち明ける。そんななか、幸太郎に、黒川から事件の犯人を名乗る人物が出頭してきたとの知らせが入り、ラストに衝撃の展開を迎えるという。

黒川竜司(杉野遥亮)、原田ネルラ(松たか子)、幸太郎(阿部サダヲ)(C)テレビ朝日
また、28日深夜からはスピンオフ企画「阿部サダヲ×松たか子『しあわせな結婚』大特集!豪華スピンオフドラマ地上波初放送!」が、関東ローカルで放送される。内容は、第1〜7話までを振り返るスペシャルダイジェストのほか、見逃し配信のテラサで独占配信中の大石さんが書き下ろしたスピンオフドラマの前編で、幸太郎とネルラの“しあわせな結婚がはじまるまで”の物語。ドタバタの大騒動となった幸太郎とネルラの家族が衝撃の初対面を果たした日のエピソードや、2人の知られざるプロポーズ秘話など、本編では描かれなかった結婚前の貴重なエピソードが展開される。
阿部サダヲ コメント
「ネルラと黒川が一緒に車に乗っているところを見てしまって以降、幸太郎は正直引きずっているんです。5話では、幸太郎が2階の自分たちの家にいたにも関わらず、それを知らなかったネルラが黒川に助けを求めたり…。でも僕個人的には、そこで黒川にもっとガンガン来てほしいです(笑)。幸太郎が黒川に「惚れた女のために、一緒に戦いましょう」と言う展開も面白いですよね。黒川は15年間ネルラに固執してきたわけですから…きっと自分の部屋にネルラの写真をいっぱい貼っていたりするんじゃないですか(笑)? あと、ネルラに『私のことが好きなの?』と言われるシーンで、照れていたのか杉野さんの耳が赤くなっていたという話を聞いて、かわいいなと思いました(笑)。
2話で、黒川が幸太郎の車に首を突っ込んできたところから怪しい男だなと思っていましたが、とにかく不思議で面白い男です。黒川のスピンオフドラマが見たいくらい(笑)。杉野さんが、すごく幸太郎のイライラが溜まっていく感じで黒川という人物を演じてくれるからありがたいです。
杉野さんは、顔もいいし背も高いから目立つじゃないですか。だけど目立つのがあまり好きじゃないみたいで、なんだかコソコソしています(笑)。カットがかかると、どこかに行ってしまう時もあります。最近結構お話するんですが、僕と同じ千葉県出身なので、地元の話をしたり…。あと、バスケ部なのにドリブルが下手なんですって(笑)! ご飯もあまり食べに行ったりしないらしいし、そんなに外にも出ないし、若いのにSNSもやりたくないとか…本当に話を聞けば聞くほど変わった人で、すごく面白いです(笑)。

(左から時計回りに)鈴木レオ(板垣李光人)、考(岡部たかし)、原田幸太郎(阿部サダヲ)、ネルラ(松たか子)、鈴木寛(段田安則)(C)テレビ朝日
第二部がスタートする6話では、幸太郎とネルラが引っ越しを考え始めるんですが、そこに出てくださるゲストが素晴らしいんです。まさかの吉川美代子さん! しっかりお芝居してくださって、本当に楽しかったです。また、“そんな人いないだろう!”という不動産屋さんの役で山内圭哉さんも出てくださるんですが、本当に面白いですし、松さんが突然歌い出したりするところにも注目していただければ(笑)。
きっと今はまだ、視聴者の皆さんもまったく展開が読めていないと思いますので、ますますのめり込んでいってもらえたらうれしいですね。家族全体が怪しくなってくるというか…でも単なる犯人探しのドラマでもない。毎回本当にラストが衝撃的なんですが、6話でもすごい展開が起こります。笑えるシーンとシリアスなシーンのギャップを楽しみながら見ていただければと思います」
杉野遥亮 コメント
「阿部さんと松さん、お二人ともすごく優しくしてくださるんです。前からドラマや映画で見ていた先輩なので、僕はすごく緊張していたんですけど、最初に『一緒に頑張りましょう』と声を掛けてくださって、そのときから変わらず今も優しくしていただいています。松さんはすごく気さくな方です。5話の最後、橋で黒川が「真犯人は僕が見つけます」と言うシーンの撮影をしていたときも、合間には僕のドラマ『磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜』(2024年)のオープニング映像の変な動きをしたり…(笑)。僕は全然余裕がなかったんですが、リラックスできるように気を遣ってくださってありがたかったです。

原田幸太郎(阿部サダヲ)(C)テレビ朝日
最近は阿部さんと一緒になるシーンが多いんですが、すごくフラットな方なんです。僕は撮影の合間に現場でしゃべったりするのがあまり得意ではないんですが、阿部さんもガツガツしゃべるタイプではなかったので、“それでもいいんだ”と思わせていただけましたし、すごく居心地がいいです。
6話は本当にいろいろと試行錯誤しました。大石さん脚本の作品に出演させていただくのは2回目なんですが、皆さんがおっしゃるように独特なセリフや行動をどう表現しようかすごく悩んだ回でもあります。黒川は、5話で幸太郎に『惚れた女のために、一緒に戦いましょう』と言われたんですが、その“好き”という感情が、本当に恋愛という気持ちでの好きなのか、それこそずっと犯人だと信じてターゲットとして見てきたからという気持ちなのか…。例えば、ふとした瞬間に負の感情で見ていた人のいい面が見えたりすると“あれ?”って思ったりする、それなのかな?とか…。5話から6話にかけては、幸太郎の純粋な思いに触れて、黒川が少しずつ自分の中にある気持ちを振り返ったりしているのかなと思っています。
6話から第2部が始まり、どんどん佳境に入っていくので、黒川とネルラの関係が幸太郎とネルラにどんな影響を及ぼすのかというところに注目してほしいです。そして、この事件がどういう方向に進んでいくのかも見えてくると思いますので、この先の展開にも期待していただければな、と思っています。6話もまた、最後にすごい衝撃が待ち受けていますので、絶対最後まで見ていただきたいです」