アイドルから“愛の貴公子”、復讐者へ…進化が止まらないパク・ヒョンシクとは? 最新作「TWELVE」では“黒い翼の守護神”に

「1人でうまくやればいいと…」孤独だった練習生時代, ベストカップル賞も…ロマンス作品で人気爆発, 印象がらり!「埋もれた心」で見せた強烈な色気, 「TWELVE トゥエルブ」では本格アクションも披露

「TWELVE トゥエルブ」に出演するパク・ヒョンシク

東洋の十二支をモチーフに、守護神と悪との壮大な戦いを描いた韓国発のバトルアクション・ファンタジー「TWELVE トゥエルブ」。8月23日(土)に配信スタートする同作で、1000年の封印から目覚めた古代の戦士を演じるのが、人気俳優パク・ヒョンシクだ。2025年は2月に主演ドラマ「埋もれた心」で壮絶な復讐(ふくしゅう)劇を演じ、「新境地を開いた」と話題を呼んだばかり。アイドルグループ・ZE:Aのメンバーとしてキャリアをスタートさせ、デビューから15年以上経過した今も新たな顔を見せ続けるヒョンシクの魅力とは?

「1人でうまくやればいいと…」孤独だった練習生時代

2010年1月、18歳でZE:Aのメンバーとしてデビューしたヒョンシク。

幼いころから歌うことが大好きで、中学生時代にはバンド部の活動で大会に出場し、賞を取ったことも。そのステージに目をつけた芸能関係者からスカウトを受け、アイドル練習生としての日々をスタートさせた。

きっかけがスカウトだったため、練習生時代はオーディションを勝ち抜いて入ってきた練習生たちに妬まれることも多く、孤独な日々を過ごした。4月にトークショー「ユ・クイズ ON THE BLOCK」に出演した際、ヒョンシクは練習生当時について「お互いに競争して、敵味方に分かれて、いじめもあって...だから、僕1人でうまくやればいいと思っていました。結局は実力で勝負をつける世界だから、と1人で練習していました」と振り返っている。

その後、事務所を移籍してZE:Aのメンバーとしてデビュー。グループでは年少メンバーの1人だったヒョンシクを年上メンバーが食事に連れ出すなど、活動当初からよく面倒を見てくれたそうで、孤独だったヒョンシクは仲間を得たことでアイドルとして大きく花開いていった。

ベストカップル賞も…ロマンス作品で人気爆発

その後、2012年にドラマデビューし、俳優としても活動を開始した。国民的人気を獲得した2014年のドラマ「家族なのにどうして~僕らの恋日記~」で演じた、就職浪人中の主人公・ダルボンが好評で、「KBS演技大賞」で新人演技賞に加え、相手役ナム・ジヒョンと共にベストカップル賞も受賞。その後は、抜群のルックスを生かしたロマンス作品で存在感を発揮していった。

2016年のドラマ「花郎<ファラン>」では王の身分を隠して花郎の一員となるジディを演じた。ヒロイン・アロ(Ara)を巡ってソヌ(パク・ソジュン)と三角関係になっていく役で、ヒョンシクは劇中で“壁ドン”も披露。若手ロマンス俳優として人気を確立した。この時仲良くなったソジュンとは、今も誕生日を祝い合うなどプライベートでの親交が深く、そろってSNSに登場しては話題を呼んでいる。

2017年にはラブコメディー「力の強い女 ト・ボンスン」でパク・ボヨンとキュートなロマンスを演じ、“ロマンスの貴公子”のキャッチフレーズも定着。「サウンドトラック #1」(2022年)では、19年来の親友ウンス(ハン・ソヒ)に思いを寄せながらも気持ちを伝えられない温厚なカメラマン・ソヌを演じた。

ぶっきらぼうに見えるが、ウンスを真っすぐに思うソヌの切ない恋模様と甘いロマンス演技に“沼落ち”したファンも多い。一方、「ドクタースランプ」(2024年)ではパク・シネと共演し、大人になった幼なじみ同士の素直になれない恋模様で視聴者をときめかせた。

「1人でうまくやればいいと…」孤独だった練習生時代, ベストカップル賞も…ロマンス作品で人気爆発, 印象がらり!「埋もれた心」で見せた強烈な色気, 「TWELVE トゥエルブ」では本格アクションも披露

※画像はパク・ヒョンシクInstagram(phs1116)より

印象がらり!「埋もれた心」で見せた強烈な色気

そんなロマンスの貴公子が2025年2月スタートのドラマで、がらりとイメージを変える新たなキャラクターに挑んだ。それがリベンジサスペンス「埋もれた心」のソ・ドンジュ役だ。

同作は、大企業・大山(テサン)グループのソ常務ことドンジュが、2兆ウォンの政治資金を巡って陰の黒幕ヨム・ジャンソン(ホ・ジュノ)と人生を賭けた危険な駆け引きを繰り広げるというリベンジサスペンス。ドンジュは、ジャンソン一派に何度も命を狙われながらも野望のため、権力に食らいついていく。

これまで、時に甘く時に切ないロマンス演技で視聴者を魅了してきたヒョンシクが、暴行され記憶を失いボロボロになりながらも黒幕に対峙(たいじ)するキャラクターをこれまでにない荒々しさで表現。殴られて意識もうろうとした姿が妖艶で、頭を水に押し付けられびしょ濡れになって苦痛に顔をゆがめる姿すら美しい。

救出された後、記憶回復のための睡眠療法を受けるシーンでも、横たわって顔をゆがめながら記憶をたどる姿に大人の色気が漂い、視聴者からも「拷問シーン、色気爆発すぎてつらいのに見てしまう…!」「ヒョンシクは濡れても流血しても美しい」などの声で盛り上がった。

爽やかなアイドル活動から女性ファンをとりこにするロマンス演技、そしてシリアスなサスペンスで見せる大人の色気…と、年を重ねるにつれ新たな表情を見せてきたヒョンシク。

「埋もれた心」の完結前、3月に行われた来日ファンミーティングでは、「ファンを驚かせたかった」と、ドンジュの印象を吹き飛ばす輝くブロンドヘアで登場。狙い通り驚きに包まれた客席を見渡し、「良かった!」とニッコリ。とにかく、ファンに“新たな自分”を見せることに貪欲なのだ。

「TWELVE トゥエルブ」では本格アクションも披露

そしてヒョンシクが新たに挑むドラマ「TWELVE トゥエルブ」は、壮大なバトルアクション・ファンタジー。かつて、十二支の守護神が人類を救うため多大な犠牲を払って封印した“悪”が現代、静かに息を吹き返す。人間界でひそかに暮らしていた守護神たちは、忍び寄る強大な悪に立ち向かい人類を守るため、再び集結する。

12人の守護神をまとめるリーダー・テサンを演じるのは、コミカルなキャラクターと重量感あるアクションが持ち味でハリウッドでも活躍する実力派マ・ドンソク。ヒョンシクは、封印から目覚めた戦士・オグィを演じる。

公開されている予告動画では、黒い翼をはためかせたオグィがニヤリと意味深にほほ笑むシーンや、激しいアクションシーンも。「埋もれた心」でアクションが話題を呼んだヒョンシクだけに、ドンソクと組んでの本格アクションに期待が膨らむ。

歌うことが好きだった少年は、いつしか実力派俳優の一人へと成長を遂げた。その陰にあるのは、ヒョンシク自身のたゆまぬ努力。前述の「ユ・クイズ―」では、演技について本格的に学んだことはない、と打ち明けた上で「(演技の)コツはよく分かりません。他の人が3時間練習するなら、僕は6時間練習するだけです」と語っていた。

“努力の人”ヒョンシクは、今度はどんな姿でファンを驚かせてくれるのだろうか。

「TWELVE トゥエルブ」はディズニープラスのスターで8月23日(土)より独占配信開始。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

「1人でうまくやればいいと…」孤独だった練習生時代, ベストカップル賞も…ロマンス作品で人気爆発, 印象がらり!「埋もれた心」で見せた強烈な色気, 「TWELVE トゥエルブ」では本格アクションも披露

「TWELVE トゥエルブ」はディズニープラスのスターで8月23日(土)より独占配信開始