ハンガリーで大苦戦のフェルスタッペン、タイトル争いに白旗「もはやチャンピオンを争っていない……どこでも滑りまくりだ!」

 レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1ハンガリーGPの予選で8番手となるのが精一杯。「僕らはもはやチャンピオンを争っているわけではない」と語った。

 フェルスタッペンはフリー走行から苦戦。FP1こそ9番手だったものの、FP2とFP3は二桁順位に終わっていた。予選でもその苦境は変わらず、なんとかQ3に進出することはできたものの、そこでは8番手となるのが精一杯。マクラーレンやフェラーリのみならず、アストンマーティンの2台やザウバーのガブリエル・ボルトレトにも届かなかった。

「今週末全体を見れば、Q3に進出できてよかったよ。トップ10圏外にいる時間の方が長かったからね」

 フェルスタッペンは予選後にそう語った。

「今週末はずっと難しかった。フロントもリヤもグリップがなかった。予選でも、それは同じだった。僕としては、それはそれほどショックでもなかったんだ。週末を通じて感じていたのと、同じ感覚だったからね」

「原因は分からない。分かっていれば、とっくに変更していたはずだ。どういうわけか、今週末は何もかもうまくいかないんだ」

「今週末は、走り始めた頃から既に調子が悪かった。マシンをかなり振り回したけど、方向性がまったく見えなかった。それが最大の問題だ。通常はマシンに変更を加えると、必ずプラスの面かマイナスの面が現れるんだ。しかし今回は何も機能しない。まるで堂々巡りをしているようで……何をすればいいのか、全く分からないんだ」

 フェルスタッペンは、既にタイトル争いには加われていないと白旗を挙げ、何度が良い週末を過ごせるといい……そう語った。

「僕らはもう、チャンピオン争いをしているわけじゃない。ただ、良い週末を過ごせるように努めるだけだ。今回は今のところ、明らかに悪い週末だけどね」

「良いフィーリングだったコーナーや周回はひとつもない。週末を通してずっと滑ってばかりだ。ここまで厳しい週末になるとは、誰も予想していなかったと思う」

 ここ数年で最悪の週末になっているか? そう尋ねられたフェルスタッペンは、次のように語った。

「シンガポールでは、何度か大惨事になったことがある。でもそうだね、今回は僕らにとって良い状況になっていないのは確かだ」

 そう語るフェルスタッペンだが、予選で前につけた何台か、そして後方に沈んだルイス・ハミルトン(フェラーリ)らと、決勝ではバトルになるだろうと考えている。

「僕の前には、おそらく戦えるだろうと思えるマシンが数台いると思う」

 そうフェルスタッペンは言う。

「でももちろん、ルイスは少し後方に沈んでしまった。彼はそこにいるべきではないと思う。だから少し追いついてくるはずだ」

「明日は何ができるか、やってみるしかないね」

関連ニュース:なぜかグリップが異常に低い……レッドブル角田裕毅、苦戦原因解消できず予選Q1敗退「FP3で起きたのは避けられた問題。自分たちで状況を見えなくしてしまった」ルクレール衝撃のポールポジション獲得。一番驚いたのはルクレール本人!?「これまでで一番驚くPP」ハミルトン、得意のハンガリー予選でQ2脱落に落胆……自身の更迭を示唆「チームはドライバーを変えた方がいい」

友だち追加

Follow @MotorsportJP