なぜかグリップが異常に低い……レッドブル角田裕毅、苦戦原因解消できず予選Q1敗退「FP3で起きたのは避けられた問題。自分たちで状況を見えなくしてしまった」

 ハンガロリンクで開催されているF1ハンガリーGPの予選で、レッドブルの角田裕毅はまさかのQ1敗退。マシンバランス自体は悪くない感触である一方、グリップレベルが異常に低いという。

 角田は前戦ベルギーGPの予選を前に比較的新しいフロアパーツを受け取り、久しぶりのQ3進出を果たした。決勝ではチームとのコミュニケーションミスでポイントを逃したものの、ポジティブな流れでサマーブレイク前最後の1戦を迎えた。

 ただハンガリーGPでレッドブルは、不得手とする低速コースに大苦戦。初日から状況を好転することができず、予選では4度の世界チャンピオンであるマックス・フェルスタッペンが何とかQ3までこぎつけて8番手、角田は16番手Q1敗退となった。

 レッドブルはRB21のグリップが異常に低くなっている原因を突き止めることができていないとして、角田は後方グリッドという結果にフラストレーションを隠していない。

「もし問題が分かっていたら、僕らはおそらくこれほど苦しんでいないと思います。今のところは分かりません」

 角田は予選を終えてそう振り返った。

 そして角田は、フリー走行2回目でチームのエースであるフェルスタッペンの前でセッションを終えることができたことはポジティブ要因ではあるものの、チーム全体として笑っていられるマシン状況ではないと説明した。

「分かりません。マシンバランス自体は悪くありませんが、マシンから引き出せるグリップレベルが非常に低いんです。僕らが普段感じているレベルではありません」と角田は言う。

Yuki Tsunoda, Red Bull Racing

「僕ら側のガレージとしては週末を通して、一貫してマックスに接近できているのはポジティブなことだと思います。あるセッションでは僕らが前にいましたので、それは前向きに捉えようと思いますが、同時に僕らのチームとしては気楽ではいられません」

 なお角田は予選前のフリー走行3回目で、マシンモードに関してチーム側と齟齬が生まれ、ソフトタイヤでの予選想定プログラムを完了することができなかった。

 角田はベルギーGP決勝に次いで発生したコミュニケーションミスを示唆し、避けられたトラブルにより予選パフォーマンスが影響を受けたと語った。

 初日から2日目にかけて状況は改善したか? と尋ねられた角田は次のように答えた。

「あまり良くはありません。大きな問題を修正できたとは思えません」

「正直に言って、FP3に向けて行なった変更によって僕ら側のガレージは少し後退してしまいました。避けられた問題で、僕らがどうにかできる範囲内の話でしたから、起こるべきではありません」

「予選でどれだけパフォーマンスを引き出せるのか、自分たちで状況を見えなくしてしまったので、フラストレーションが溜まりますし、これからのために改善しなければいけません」

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