F1ハンガリーGP、3チームがアップデートパーツを持ち込む。暑くて低速なハンガロリンクに対応
2025年F1マシンの開発がサマーブレイク突入を前にスローダウンする中、F1ハンガリーGPでアップデートを登録したチームはレッドブル、レーシングブルズ、アストンマーティンの3チームのみだ。
FIAに提出されたアップデートのほとんどは、低速から中低速域のコーナーが多く、カレンダーの大半のサーキットよりも高いダウンフォースが要求される、ハンガロリンクに特化したモノだ。
レッドブルはより幅の広いセカンドエレメントを持つ新しいフロントウイングを投入し、フロント周りのダウンフォースを増加。チームは既にハイダウンフォース仕様のリヤウイングを実装しており、前後で負荷のバランスを取ることができる。
チームはまた、暑いハンガロリンクでのブレーキ温度上昇を予想して、フロントのブレーキ冷却ダクトを開放した。
アストンマーティンも同様に、前戦ベルギーGPで投入したフロントウイングに微調整を加え、「よりアグレッシブなデザイン」のフラップをハンガロリンクに持ち込んだ。

Aston Martin F1 Team pitstop practice
他チームは既存ウイングを最適化し、モナコGPのパッケージからダウンフォースの範囲を探り、必要に応じて減らしていくことになるだろう。
レーシングブルズはフロントウイングを変更することなく、フロントブレーキドラム周りの表面を変更。気流の最適化を目指した。
さらにマシン冷却のため、レーシングブルズは新しいエンジンカウルを投入。低速なハンガロリンクでは、重要なコンポーネントを冷やすためマシン内部を通る空気の質量流量が減少する。冷却用のルーバーは、チームはパワーユニットからのより良い排熱を可能にする。ハンガリーGPの2日目は気温が30度を超えると予想されており、ほとんどのチームが最も冷却できる仕様で走行することとなる。
なおメルセデスは、エミリア・ロマーニャGPで導入したサスペンションパッケージから、初期型サスペンションに戻した。
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