フェアウェイキープ9割超えの異次元ゴルフ 山下美夢有が記録に迫る133

決勝も2人で回ることになりそう?

◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 2日目(1日)◇ロイヤルポースコール(ウェールズ)◇6580yd(パー72)

「68」で回って1打差3位につけた初日さえ、「ショットはそんなに良くなかったんですけど」と山下美夢有は課題を先に口にした。一夜明けてパワーアップしたストイックなルーキーが「65」をマークして、ホールアウト時点で単独トップに立った。

メジャー優勝へあと2日

予選2日間での「133」は、全英女子の予選36ホール記録「132」(2019年/アシュリー・ブハイ)に迫る猛チャージ。「きょうは全体的に良かったですし、ティショットがすごく安定していた」とこの日のフェアウェイキープ率は92.85%(13/14)を記録。スタートした午前中は風が穏やかだったとはいえ、抜群の安定感で次々バーディチャンスを作ってボギーなしの7バーディで追い上げた。

圧倒的な安定感!

1番で2m弱のチャンスにつけてバーディを奪うと、2番はピン上からロングパットを流し込んで連続バーディ。9番(パー5)で5mを決めてから3連続バーディを奪い、通算10アンダーまで伸ばして後続を引き離した。「風が強くなったのは14番くらい。その辺から、難しくなった」と話したが、パーオンを外しても崩れず首位をキープ。18番(パー5)もフェアウェイから2オンを狙ってグリーン右サイドに外したが、アプローチで1m弱に寄せてバーディで締めた。

風の中で「いかに同じリズムで打てるか」

優勝が見える位置で迎える決勝ラウンドに向けても、「父も来ているので、改善するところを話しながら調整できたらと思います」と休憩を挟んで練習へ。今週はコーチである父・勝臣さんが現地に来ているため、いつもの『リモートレッスン』ではなく対面でショットを確認できる。「ショット自体は悪くないと言われています」と、意識するのは強風の中でも同じリズムでスイングすること。「比較的きょうは良かったと思うけど、切り替えて。あしたまた耐えながらのゴルフで、伸ばせるように頑張りたい」と、メジャー優勝をかけた週末に向けてもやることは変わらない。(ウェールズ・ポースコール/谷口愛純)