MLB 大谷翔平、まさかの4打席連続三振…ロバーツ監督「ロドロの球が見えていなかった」 連続試合安打も9でストップ

五回、空振り三振に倒れた大谷翔平(撮影・佐藤徳昭)

【シンシナティ(米オハイオ州)29日(日本時間30日)=横山尚杜】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手(31)が「2番・DH」で出場し、今季初の1試合4打席連続三振を喫するなど5打数無安打だった。連続試合安打は9でストップ。チームは5-4で勝利。30日(同31日午前8時10分開始)のレッズ戦は先発投手として今季最長の4イニングを投げる予定で、投打二刀流での本領発揮に期待が懸かる。

一回、空振り三振に倒れる大谷翔平(撮影・佐藤徳昭)

快音が止まった。9試合連続安打中の大谷だったが、今季初の1試合4打席連続三振に倒れた。ロバーツ監督が打席を振り返り、代弁した。

「今夜は明らかに(横手気味に投げる相手先発の)ロドロの球が見えていなかった。完全に〝スイングモード〟に入ってしまっていて、バットを振るのを我慢できないようだった。彼が本調子のときは高めの球を見極め、広角に打球を飛ばすことができる。それがきょうはできていなかった」

初対戦だったメジャー4年目左腕、ロドロに翻弄された。一回はボールのカーブにバットが空を切って三振。三回1死一塁では外のカーブを3球続けられた後、最後は約152キロの外角直球に手が出なかった。2―3の五回1死一、二塁の好機では3球続いたカーブを全て振って三振。投手が交代した後の七回の好機も空振り三振に倒れ、6月17日のパドレス戦以来、今季2度目の1試合4三振となった。

試合前練習でキャッチボールする大谷翔平(撮影・佐藤徳昭)

30日(日本時間31日)は先発として今季最長の4イニングを投げる予定。前回登板の21日のツインズ戦では3回4安打1失点、3奪三振で最速99・1マイル(約159・4キロ)を計測し、打っては35号2ラン。今季最多46球を投じ「それぐらい投げられたというのはいい点でもあると思うので、次また伸ばしていきたい」と意欲を見せていた。

シンシナティは気温30度前後、試合中には湿度70%近くまで上昇する予報も。過酷なマウンドが見込まれるが、投げて打って走る〝本来〟のスタイルが、らしさを取り戻すきっかけとなるはずだ。

「明日は(相手先発が)マルティネスだから低めに変化球を投げてくるはず。広角に打つことを意識して低めを追いかけないようにしないといけない」と指揮官。豪快に快音を響かせる。

★29/30球場本塁打へ31日がラストチャンス

30球場制覇へ〝王手弾〟のラストチャンスへ挑む。大谷がメジャー30球団の本拠地でまだ本塁打を放ったことがないのは2球場。そのうちの一つがレッズのグレートアメリカンボールパークで、30日(日本時間31日)が今季最後の開催予定日となっている。もう一つはフィリーズのシチズンズバンクパークで、今季はすでに試合を消化しているため、30球団本拠地制覇は来季以降へお預けとなっている。