桑木志帆が「全英女子」出場権獲得 河本結と鈴木愛は見送り

全英女子への参戦を決めた桑木志帆(写真は2025年資生堂・JAL レディス)

◇国内女子◇大東建託・いい部屋ネットレディス 最終日(27日)◇ザ・クイーンズヒルGC (福岡)◇6503yd(パー72)◇晴れ(観衆3516人)

桑木志帆が次週の海外メジャー最終戦「AIG女子オープン」(全英女子/ウェールズ・ロイヤルポースコール)出場を決めた。「世界ランキングトップ50」に資格が付与される6月30日時点で78位だったが、上位選手の資格重複により繰り上がった。

今週の国内ツアーは開幕2日前に欠場。この日までに、自身のSNSで「出場資格が降りてきました。もう今年は海外メジャーには出られないと思っていたのですごくうれしいです。自分なりにベストを尽くして楽しんできます」と投稿した。今季メジャーは6月に「全米女子オープン」と「全米女子プロ」に出場し、それぞれ56位、予選落ちだった。

河本結は全英女子を回避。後半戦に向けてオープンウィークを有効に使いたい

同時期に65位だった河本結は欠場する。桑木と同じ米国でのメジャーに出場(全米女子オープン/36位、全米女子プロ/予選落ち)し、「アメリカに(1カ月で)2回行ったのが、かなりこたえた」と明かした。帰国後、7月の国内女子ツアー2試合で棄権。「今の状態で行っても戦えないなと思って」と昨年に続く出場を見送った。

大会の2日目には、同世代の小祝さくらが左手首痛で異例の途中棄権。「すごくビックリしました。あんな鉄人の“さく”(さくら)でも…。私もケガが増えてきている。女性は30歳を迎えるために、27歳くらいで体が変わると言われているらしくて」と身体のケアにも注力する。

鈴木愛は最終日に「65」をマークして5位で終えた

有資格者を除くランキングで河本、桑木に次ぐ日本勢だった鈴木愛(当時85位)のもとには、26日深夜付けで出場権付与のメールがあった。気づいたのは早朝で、「1週間ぐらい(知らせが)早かったら考えましたけど、見たのは今朝だったので…さすがにもうないかなと」と欠場を決めた。

今大会は体調が万全でない中、最終日に8バーディ、1ボギーの「65」をマークして通算13アンダーの5位フィニッシュ。開幕前日のプロアマ戦を腹痛により欠場し、インコースは“ぶっつけ本番”で回った。「なかなかバーディパットが入らずにスコアを伸ばせない日が週1回は必ずある。そういう日がちょっとでもなくなればいい。もどかしいのが続いているが、少しきっかけがつかめたら、いけるかなと思う気もします」と、まずまず納得。ツアー通算21勝目が待ち遠しい。(福岡県糸島市/桂川洋一)