〝競馬の申し子〟中山優馬が日本ダービーでスポーツ紙予想に初挑戦 〝推し〟は世代のセンター「クロワデュノール」

優馬のダービー〝推し〟はクロワデュノール。今年のGIは天皇賞・春を当て、過去に的中した最高配当は平場の2500倍で100円が25万円になった実績がある!=東京・大手町(撮影・大橋純人)うちわの部分は合成しています

俳優で歌手、中山優馬(31)が1日の日本ダービーでスポーツ紙予想に初挑戦だ!幼少から父と競馬場を訪れ、熱い競馬ファンとなった人気アイドルは、3歳馬の頂点が決まる大一番の本命に皐月賞2着の雪辱を期す2歳王者クロワデュノールを指名。「どんなことになろうと大敗するイメージがわかない。芸能界にいたら、がっつり世代のセンターにいる馬」と東京優駿ならぬ〝東京優馬〟に推した。

競馬への熱い思いを語る中山優馬=28日、東京都千代田区(撮影・大橋純人)

「中山」「優馬」。競馬に縁がある名前を授かったエンタメ界の貴公子が、運命に導かれダービーに〝初参戦〟する。

「父親の馬好きから名前に〝馬〟が入って…。家のテレビは競馬か野球しか流れていなかったし、ジョッキーになれってずっと言われてました」と優馬はほほえむ。

小さな頃は阪神競馬場のトランポリンで遊び、家族と競馬を楽しみながら「あの名馬の子供が走っている」と血統のロマンにも魅了された。成人後はジャニーズ事務所時代の先輩、屋良朝幸(42)や同級生の高田翔(31)と競馬場にも足を運び、馬券でも馬を応援。これまで的中させた最高配当は平場の2500倍で100円が25万円になった実績もある。

競馬歴は約10年と謙遜するが、数々の名勝負を少年時代から見続けてきたファン歴は筋金入り。1日のダービーにも胸を躍らせている。

東京優駿ならぬ〝東京優馬〟の本命◎は2歳王者クロワデュノール。用意した立ち馬写真を眺め、「格好ええな。オーラありますよね。芸能界にいたらがっつりセンターにいる」と感嘆しつつ、「どんなことになろうと大敗するイメージがわかない」と絶対的信頼を寄せた。

前走の皐月賞2着について「展開も向かなかったし、向こう正面で不利がいろいろあった中で2着に残り、最後の脚もありましたからね。世代の中心にいる馬だけにマークはされると思うけど、折り合いもそんなに心配ないし、前々でレースを運べると思う。父キタサンブラックで距離延長はプラス。〝外せない〟ことは間違いない」と自信の◎をアピール。「ダービーと菊花賞の2冠の夢もあるけど、(3歳で)凱旋門賞に行く力も全然あると思う。これからもっとすてきな馬になっていく」と期待した。

競馬への熱い思いを語る中山優馬=28日、東京都千代田区(撮影・大橋純人)

対抗〇は毎日杯からダービーに直行するファンダム。「しまいの切れ味がすごいから、ペースが落ち着いて東京の長い直線で爆発すれば勝ち負けはあるかな。皐月賞組じゃない馬が上位に食い込んでくれればオッズ的にもおいしい。それに3戦3勝で、無双というか、負ける感覚がないときって人間でも強い。〝理由なき自信〟があるけど、来る理由はめちゃめちゃありますよね。△にしたマスカレードボールも同じ印象だけど、切れ味勝負になったとき、クロワを抜き去ることができるか、という点がポイントになる」と熱い視線を送る。

▲は武豊騎手(56)に乗り替わるサトノシャイニング。「僕にとって〝悪いところがない〟がない総合評価の高い馬。3歳の2400メートルは馬の経験値が少ないぶん、なんでもできる万能な子が勝っちゃう可能性も全然あると思う。それにやはり武豊さんとダービーは特別ですよね。父のキズナ、祖父のディープインパクトでもダービーを勝っているドラマがあるし、騎手のうまさって確実に影響を与えるレースですよね」と力を込めた。

さらに△に「名前にも勢いがありますよね」と米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手(30)と同名のショウヘイを挙げ、「どの馬が入っても1枠1番は押さえます」とリラエンブレムを加えた。馬券は3連単のフォーメーションで勝負し、⑥⑬→⑥⑬⑰⑱→①②⑥⑬⑰⑱(24点)。

最後に「何より全馬無事に走ってくれることが一番」と〝馬にも優しい〟優馬だった。

★好きな名馬は「ドゥラメンテ」

優馬が最も好きな名馬は2015年の皐月賞、日本ダービーの2冠を制したドゥラメンテで、「皐月賞で〝なんだこの脚は!?〟って爆発力で突っ込んできたり、ダービーで父キングカメハメハとディープインパクトが持っていた当時のレコードを塗り替えた姿に強烈に惹かれました」と熱い思いを吐露。競馬の魅力として同世代に好敵手がいる、という話題になると、「僕の世代には山田涼介っていうすごい存在がいた」とお茶目に語った。また、馬の蹄と羽がモチーフのネックレスを披露し、「ペガサスのように飛んでいきたいって願いで毎日着けています」と馬アイテムへの愛着も明かした。

写真を見つめながら、ダービー予想をする中山優馬=28日、東京都千代田区(撮影・大橋純人)

■中山 優馬(なかやま・ゆうま) 1994(平成6)年1月13日生まれ、31歳。大阪府出身。2006年にジャニーズ事務所に入所。08年にドラマ「バッテリー」に初主演し、10年にHey!Say!JUMPの山田涼介(32)、知念侑李(31)とのユニット、NYCとしてNHK紅白歌合戦に出場。12年に「Missing Piece」でソロデビュー後は俳優としても活躍。今年1月31日に独立し、8月13~19日に東京・三越劇場で上演される舞台「あゝ同期の桜」に主演し、10月30日に大阪・松下IMPホールでファンミーティングを行う。