「信頼が完全に戻るわけではない」妻の胸に残るわだかまり【優しい夫とその同僚 Vol.122】
※このお話は作者スズさんに寄せられたエピソードをもとに脚色を加え再構成しています。
■これまでのあらすじ
夫は同僚の芹との関係を疑われ、離婚の危機に直面。芹に内緒でその夫・蓮斗を呼び出し、四者で話し合いを行った結果、芹の数々の嘘や裏切りが明らかになりました。そして、蓮斗が本当に責任を問いたかったのは、芹と不適切な関係を持っていた藤枝でした。真実を突きつけられた芹は店を飛び出し、蓮斗は離婚を決意します。帰宅後も芹の釈明を受け入れず、慰謝料を拒否する言い分にも冷静に対応。「会社にすべてがバレてもいいなら訴えればいい」と突き放す一方で、芹の住まいが決まるまでの猶予は与え、「藤枝には内容証明を送る」と最後の忠告を告げるのでした。
■慰謝料を減額してほしいのなら…
「信頼が完全に戻るわけではない」妻の胸に残るわだかまり【優しい夫とその同僚 Vol.122】

■完全に追い詰められた芹
■まだすべてが解決したわけではない…
蓮斗は芹に対し、「家事をすべてこなせば、慰謝料を減額してやってもいいかもしれない」と、あくまで上から目線で家事を命じます。
藤枝の妻が真実を知れば、芹の立場はさらに悪化し、慰謝料も膨れ上がる可能性がある――その現実を前に、芹は反論の言葉も出せず、ただ沈黙するしかありませんでした。
一方その頃、草太と妻は「これで全てが解決したわけではない」と冷静に話し合っていました。妻は「すぐに草太への信頼が完全に戻るわけではない」と率直な思いを伝えます。
草太もまた、自らの過ちを見つめ直し、これからの行動ひとつひとつで信頼を取り戻していかなければならないのです。
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