クアルタラロ、スプリント1周目の接触でロングラップペナルティ。他のライダーは理解示すも……

 ヤマハのファビオ・クアルタラロは、MotoGPハンガリーGPスプリントレース最初のコーナーでクラッシュを引き起こしたとして、決勝レースでロングラップペナルティを科された。

 クアルタラロはスタート直後のターン1にイン側から進入。しかしブレーキングで止まりきれず、エネア・バスティアニーニ(テック3)と衝突。クアルタラロの行動は、アプリリアのマルコ・ベッツェッキやKTMのペドロ・アコスタのレースにも重大な影響を与えたと判断された。

 クアルタラロはレース後、謝罪を拒み、メディアブリーフィングでも明確に責任を認めなかった。しかしバスティアニーニは、クアルタラロがレース後にピットを訪れて謝罪を述べたことを明かした。

Fabio Quartararo, Yamaha Factory Racing, Enea Bastianini, Red Bull KTM Tech 3

 クアルタラロにとって、これは極めて珍しいミスだった。彼は通常他のライダーを巻き込むような判断ミスを犯すことはほとんどない。そして他のライダーたちは、バラトンパーク・サーキットの狭さと、最初のコーナーまでの距離が短いことを考慮すれば、そのようなミスは理解できると見ていた。

 例えばベッツェッキは「それは起こり得ることで、完全に理解できる」とコメントした。

「僕たち全員に起こり得ることだ。それは普通のことだ。僕たちは常に最善を尽くそうとし、勝利を目指してレースをする。そして、可能性があり、特にこのコースでは最初のコーナーが非常に重要だと分かっている場合、当然ながら全てを最大限に活用しようとする。ファビオを責めることはできない」

 しかしスチュワードはそれほど寛大には考えなかった。「ライダー23番(バスティアニーニ)を巻き込んだ危険な状況と接触」を引き起こしたとして、クアルタラロにペナルティを科すことを決めたが、今季初の違反行為だったこともあり、ロングラップペナルティが適切な罰則とされた。

 一方で、バスティアニーニもペナルティの対象となった。クアルタラロとの接触でポジションを落とした後、ヨハン・ザルコ(LCRホンダ)と接触。これが無責任なライディングだと判断された。

 バスティアニーニは、フランスGPでジャック・ミラー(プラマック)と接触した際も同様の違反をしていたことから罰則が重くなり、ダブルロングラップペナルティを科せられた。

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