海でゆっくりクルージング、それともレース三昧? 角田裕毅は日本に帰省|F1ドライバーの夏休みまとめ

 2025年のF1は8月初旬のハンガリーGPで一旦サマーブレイクに入った。F1ドライバーたちは8月末からオランダGPで始まる後半戦を前に、実家などに帰省した我々同様、つかの間の休暇で鋭気を養った。

 ハンガリーGP閉幕からオランダGP開幕までは3週間強。移動や前後のタスクを考えると、F1チームの実質的な休みは2週間程度……ドライバーたちは旅行に出かけて羽根を伸ばしたり、または後半戦に向けて身体を鍛えたり、有意義な時間を過ごしたようだ。

 レースから離れたこのサマーブレイクでF1ドライバーたちが何をしていたのか? 数名を抜粋して紹介する。

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シャルル・ルクレール

 フェラーリのシャルル・ルクレールは、パートナーのアレクサンドラ・マレナ・サン・メルー、そして愛犬レオと共に海へと繰り出した。

 パートナー企業であるリヴァ・ヨットのフライブリッジ艇『82’ DIVA』に揺られ、ルクレールはメインデッキのベッドで日光浴を楽しんだり、海にダイブしたり、ゆっくりとした時間を過ごした。

 またルクレールは弟アーサーと協力し、レーシングドライバーのキャリアを進める上で犠牲を払った兄ロレンソへの恩返しとして、フランスのポール・リカール・サーキットでフェラーリの2019年マシンSF90をドライブする機会を設けた。

ランド・ノリス

 ドライバーズランキング2番手と好調な前半戦を過ごしたマクラーレンのランド・ノリスは、サウジアラビアのリヤドで開催されているeスポーツ・ワールドカップ(EWC)を訪れ、現地観戦や会場のレンタルカートを楽しんだ。

 ノリスはF1ドライバー業の傍ら、自身のエンターテイメントゲーミングブランド“クアドラント”を通じて、モータースポーツやeスポーツに関するコンテンツを発信しており、今回の訪問を受けて「EWCでのメガな1日だ。参加させてくれてありがとう。ゲーマーとしての夢を叶えることができた」とInstagramに綴った。

 なお今年のEWCではeモータースポーツタイトルとして昨年リリースされた『Rennsport』が選ばれ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンも一員として加わるBMW M Team Redline Red Bull Sim Racingが優勝。20万ドル(約3000万円)の賞金を獲得した。

カルロス・サインツJr.

 ウイリアムズのカルロス・サインツJr.は自転車トレーニングを重ねる他、昨年までのチームメイトであるルクレール同様、ヨットで海へと繰り出した。その際、デッキからタラップが脱落するトラブルにも見舞われたが、サインツJr.はシュノーケリングで11m潜水し、タラップを“救出”した。

角田裕毅

 今季途中からレッドブルに昇格した角田裕毅はイタリア・ミラノを拠点に世界を飛び回っているが、サマーブレイク期間中に日本へと帰省した。

 帰国直後に角田は、鈴鹿サーキットで行なわれたホンダレーシングスクール(HRS)Formula Classアドバンスコース最終カリキュラム・修了式にサプライズで登場。自身の後輩にあたるスクール生らと教習用フォーミュラHRS-F24を走らせた。HRSの前身である鈴鹿レーシングスクール(SRS)時代の卒業生である角田にとっては、初体験のマシンだった。修了式では、自身の体験を踏まえた熱いメッセージを語った。この様子はDAZNの「Wednesday F1 Time」でも配信中だ。

 また日本滞在中、角田は2020年に“アジアのベスト・パティシエ賞”を日本人として初めて受賞した庄司夏子が手掛けるTiffany 『BLUE BOX CAFÉ BY NATSUKO SHOJI』に旧友の小高一斗らと共に訪れたり、パーソナルスポンサーでもあるRDSの杉原行里CEOが新東京サーキットで開催した“Anri GP”に多くのドライバーと共に参加したりと久しぶりの日本を満喫したようだ。

マックス・フェルスタッペン

 フェルスタッペンは、パートナーであるケリー・ピケのブラジル人コミュニティと共にサマーブレイクを過ごした。アントニオ・フェリックス・ダ・コスタらとゴルフを興じた際にはレーシングドライバーの性なのか、ゴルフカートでもカート道路を離れてオーバーテイク……レースが恋しいのかもしれない。

ジョージ・ラッセル

 サマーブレイクと言えど休んでいるばかりではいられない。メルセデスのジョージ・ラッセルはクルージングで海を満喫した後、本格的なトレーニングを再開。シーズン後半に暑く蒸したシンガポールでのグランプリへの適応も兼ねてか、ウィンドブレーカーを着てトレッドミルを走った。

ガブリエル・ボルトレト

 今年キック・ザウバーからF1デビューを飾ったガブリエル・ボルトレトは、サマーブレイク中にブラジルへと帰国。ストックカー・プロ・シリーズのクルベロ戦を訪問してストックカーを体験したり、地元のカートコースで自主練に励んだりと、師匠フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)譲りの“クルマ漬け”なサマーブレイクを過ごしたようだ。

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