【新型コロナ】「カミソリを飲み込んだような痛み」変異株“ニンバス”か 福岡でも流行の兆し マスクは熱中症に注意を
厳しい暑さが続いていますが今、要注意なのが、新型コロナへの感染です。「カミソリを飲み込んだような痛み」とされる、変異株“ニンバス”が、福岡でも流行の兆しを見せています。
21日、福岡市西区のクリニックを訪ねると。
■院長
「どうです、体調は。」
■患者
「なんか、のど。」
■院長
「左側、痛くないですか?扁桃炎(へんとうえん)ですね。」
のどの痛みや高熱、身体のだるさを訴える患者の姿がありました。
■やまもとホームクリニック・山本希治院長
「これ、きのうのですが、11人のうち、8人がコロナです。」
こちらのクリニックでは月曜日からの3日間で、18人のコロナ感染を確認しました。
■山本院長
「福岡の状況ですが、だいたい山笠前後(7月)から若干増えていって、コロナの感染者が若干増えているのが現状です。」
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福岡県のまとめでは、コロナの感染者は6月には1医療機関で1人いるかいないか、という状況でしたが、7月から徐々に増え始め、きょう発表されたデータでは7人と広がりをみせています。
患者の症状には似たような特徴があるといいます。
■山本院長
「従来のコロナだと味覚障害、嗅覚障害などの症状で来られる方がいました。最近の傾向は、のどの痛み、高い熱・声がれ、そういう症状で来られる患者さんが印象的です。」
■患者
「まず、のどが痛くなりまして、倦怠感が出始めて。のどの痛みがすごいです。」
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山本院長はこういった症状が、新型コロナのオミクロン株が変異した「ニンバス」に感染したときと似ているところがあるといいます。「ニンバス」の症状については「カミソリを飲み込んだような、強烈なのどの痛み」という人もいるということです。
■山本院長
「東京ではニンバスと言われている株も、はやっていると言われていますので、徐々に福岡でも流行の兆しがあるかもしれないです。」
山本院長は基本的な感染対策を取ってほしいとした上で「屋外でのマスクの着用の際は、熱中症や脱水症に気をつけてほしい」と呼びかけています。
猛暑で受診控え
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感染対策としてのマスクは、この暑さの中での着用には注意が必要です。こちらは、製薬会社の塩野義製薬が先週発表した「この猛暑の夏、できるだけ避けたいもの」についての調査です。
「屋外での運動や散歩」は、2人に1人が「避けたい」と回答しています。一方で「病院・クリニックなどの医療機関での受診」は、5人に1人が「避けたい」と回答しました。この猛暑の影響で、受診控えも懸念されています。
VTRに出てきた山本希治院長は、調子が悪ければ日中でも病院に行ってほしいとした上で、暑さ対策として「朝方や夕方時間帯など、時間を調整することも必要」と話しています。
※FBS福岡放送めんたいワイド2025年8月21日午後5時すぎ放送