「シーチキンのLってサイズじゃないの?」実は…はごろもフーズに聞いた「全部マグロだと思ってた!」

「シーチキンってさ

LとかマイルドとかあっていつもテキトーにLを買ってたんだけど(サイズだと思っていたので)

魚の種類ちがうんだって。

知ってた?」

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 Threadsにこんな投稿をしたのは、「あおい殿下👑」(aoi_review)さんです。さらに魚の種類について解説しました。

「シーチキン→びん長まぐろ

 シーチキンL→きはだまぐろ

 シーチキンマイルド→かつお

 シーチキンEvery→ぶり

なんですってよ?!!!

ぶりに関してはだじゃれじゃん」

シーチキンLの魚の種類は?(提供:はごろもフーズ)

 投稿に集まったコメントを見るとほとんどの人が、Lは塊が大きいと思っていたとか、マイルドは味がマイルドだと思っていたようです。

「えーーーーーー!!!!!!!!!!! 知らなかったーーーー!!!!! Lはてっきりほぐれてなくてでかいんだと思ってました😆」

「猛スピードで確認に行ったら、我が家は『マイルド』でした。 全部マグロだと思ってたので衝撃!! 表示見たら『カツオ』ってちゃんと書いてた(・_・; 好きだからいいけど)

「結局水煮とオイル漬けの味の違いしかわからない」

 なかにはきちんと知った上で使い分けているという人も。あおい殿下さんは、「マイルドがなぜ安いのか疑問で、よくみたらカツオじゃん!と気づいて、他の種類についても調べました」とのことで、シーチキンLがお好きだそう。

日本国内で最初に発売されたのは「シーチキンファンシー」でした(提供:はごろもフーズ)

 シーチキンを製造販売する「はごろもフーズ」によると、1931年に創業した当時は、「びんながまぐろの油漬ツナ2号缶」をアメリカに輸出しており、1958年から日本国内で「シーチキンファンシー」の発売がスタートしたそう。

「『シーチキン』という名前は、蒸した『びんながまぐろ』が味も食感も『とり肉』にそっくりだったことから、『海(Sea)のとり肉(Chicken)』という意味で『シーチキン』と名付けました」とのこと。「シーチキン」は、はごろもフーズの登録商標です。

シーチキンの違いについて、はごろもフーズに聞いた

 シーチキンの違いについて、はごろもフーズの担当者さんに詳しく聞きました。

──シーチキンの日本での販売がスタートした当時、反響はどのような感じだったのですか?

 発売当時の日本ではツナ缶を食べる習慣がありませんでした。また当時「缶詰」は、開けてそのまま食べるのが一般的でした。そこで、ツナ缶の食べ方・使い方を紹介する販促活動とあわせて、シーチキンをお料理に使うというTVCMを放映しました。この TVCMは消費者に非常に強い印象を与え、TVCMが浸透するにつれてシーチキンの販売も急速に上昇し、シーチキンファンは飛躍的に増加しました。

──1967年にテレビで広告を開始されてから広まったのですね。私も今回の投稿まで、魚の種類で商品名が違うことを知りませんでした。なぜ名前でわかるようになっていないのですか?

 発売当時は日本近海で漁獲された「びんながまぐろ」を使っていました。その後、シーチキンの販売量の拡大にともない、「きはだまぐろ」と「かつお」の魚種を追加しました。

シーチキンを安定的にお客様にご提供するため、どの魚種を使った製品でも「シーチキン」として、変わらず便利でおいしくお召し上がりいただくため、調味液を工夫し、魚の特徴が強く出ないような味付けに調整しています。

──なるほど。魚の種類に関係なく全て「シーチキン」なのですね。

 パッケージには製品名の「シーチキン」以外に「L」や「マイルド」という表記があります。「L」は「きはだまぐろ」を使った製品で、きはだまぐろは業界でライトミート(Light meat)というので、その頭文字を取り、「シーチキンL」と表記しています。

「マイルド」は、かつおを使った製品で、かつおは魚の風味や旨みが強いのが特徴の魚ですが、調味液でその風味をマイルドにしたという意味で「シーチキンマイルド」と表記しています。実は、製品名をよく見ていただくと、魚の種類がわかるように表記しています。

シーチキンEveryはダジャレなのか…?(提供:はごろもフーズ)

──あらためて缶を見てみると、「ライトミート まぐろ油漬」などと書いてありますね。念のため伺いますが、エブリーはダジャレなのですか?

 いつものシーチキン(Every)・みんなから愛されるシーチキン(Everybody)・どこのお店でも出会えるシーチキン(Everywhere)・毎日の食卓に欠かせないシーチキン(Everyday)、多くのお客様に手に取っていただき、永く愛されるシーチキンの仲間になるように名付けました。

 ひと口食べていただくと、いつもの「シーチキン」と変わらない味なので、「え?ぶり?!(のシーチキン)」という反応になるかと思います。その反応も楽しんでいただきたいです。

──なんと!ダジャレ要素もあるんですね(笑)。HPを拝見すると、今回例に上がっていたシーチキン以外にもたくさんの種類があります。

 シーチキンは魚の種類だけでなく、魚肉の形状や調味液の種類、容器などにより約40種類(パック品も含めると60種類)販売しています。お客様により「シーチキン」のことを知っていただきたくて、「シーチキン早見表」を制作し、Xのシーチキン食堂公式アカウントやホームページで公開しています。

それぞれの「シーチキン」の味わいとおすすめレシピ

 魚の種類が違ってもどれも「シーチキン」ですが、名称別に特徴を教えてもらいました。おすすめレシピも紹介してもらっています。

シーチキンファンシー

 はごろもフーズの最上級のシーチキンです。シーチキンの旨みが楽しめるため、そのまま食べてほしいとのこと。上質な旨みを味わえるメニューがおすすめです。

おすすめレシピ→シーチキンのねぎま鍋https://www.hagoromofoods.co.jp/recipe/detail/131.html

シーチキンファンシーを使った「ねぎま鍋」(提供:はごろもフーズ)

シーチキンL

 ゴロっと大きめに身をほぐしたタイプで食べ応えがあり、油(調味液)ごと調理に使うことでシーチキンの旨みをたっぷり感じることができます。

おすすめレシピ→シーチキンの旨みまるごとおみそ汁

https://www.hagoromofoods.co.jp/recipe/detail/536.html

シーチキンLを使った「シーチキンの旨みまるごとおみそ汁」(提供:はごろもフーズ)

シーチキンマイルド

 いろいろな料理と相性がよく、細かくほぐしたタイプなので使いやすい。

おすすめレシピ→にんじんしりしりシーチキン

https://www.hagoromofoods.co.jp/recipe/detail/188.html

シーチキンマイルドを使用した「にんじんしりしりシーチキン」(提供:はごろもフーズ)

シーチキンEvery

 いろいろな料理と相性がよく、細かくほぐしたタイプなので使いやすい。定番のシーチキンマイルドやシーチキンLフレークと同じ使い方ができます。

おすすめレシピ→シーチキンEveryのぶり大根風

https://www.hagoromofoods.co.jp/recipe/detail/727.html

シーチキンEveryを使用した「シーチキンEveryのぶり大根風」(提供:はごろもフーズ)

◾️はごろもフーズ「シーチキン情報」 https://www.hagoromofoods.co.jp/knowledge/seachicken/

◾️あおい殿下さんのThreads https://www.threads.com/@aoi_review

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 浩子)