カズレーザー 「2億しか負けなかったです」 トランプショックが起こる直前、カリスマ投資家はどう動いた? 激動の年を乗り切るお金の最新知識

カズレーザー 「2億しか負けなかったです」 トランプショックが起こる直前、カリスマ投資家はどう動いた? 激動の年を乗り切るお金の最新知識

カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が6日に放送された。今回のテーマは『トランプショックで日本経済はどうなる? 激動の2025年を乗り切るお金の最新知識』。金融や株式の専門家たちが、投資にまつわる最新知識を解説した。

カリスマ投資家のテスタ氏は、様々なニュースが流れた2025年上半期でも特に衝撃的だったものとして、4月3日にトランプ大統領が打ち出した相互関税に関する方針を挙げた。“トランプショック”とも呼ばれるこのニュースによって、日経平均は一時歴代3位の下げ幅となる大暴落を経験。しかしその一週間後にはトランプ大統領が一転、報復措置をとらない国や地域には税率の発動を90日間停止する発表をしたことで株価は再び上昇し、市場を混乱させた。

そんなトランプショックによる混乱のなか、テスタ氏はどう動いたのか。武藤十夢が「テスタさんはこの乱高下、大丈夫だったんですか」と聞くと、テスタ氏は全体的に投資する額を減らしていたと話す。トランプショックの直前、直近数か月の日経平均の下限値を下回る傾向がみられたことから危険を感じたとのことで、「2億しか負けなかったです」と話すと、そのあまりのスケールの違いから笑いが起こった。ただこれは、テスタ氏からすれば冗談ではないようで、「でも、そこでしっかり防御に回っていなかったら、それこそ、たぶん10億以上減っていた」と語る。つづけてトランプショックをはじめとした危機が起こった際の注意点について説明してくれた。

「皆さん結構忘れがちなんですけど、なんとかショックみたいな大きく下がったとき、みんなそれがどうなったら改善されるんだろうとか、この問題はいつ片付くんだろうとか、そういうことをすごい考えるんですね。でも僕はなんとかショックみたいなのですごい下がったときに、別のなんとかショックが起きたらどうするんだろうっていうことを考えます」と話すテスタ氏。例えば今回のトランプショックと同時に、もしまたコロナみたいなことが起きたら…など、大きなショックが市場を襲ったときこそ、さらに最悪のケースを想定する必要があるという。

テスタ氏とともに登壇した、名古屋商科大学大学院教授で、金融アナリストの大槻奈那氏もリスク回避の実践的なアドバイスを伝えた。大槻氏によると、株価が下がり、しばらく戻ってこないと思うのならば、6か月など当面の間は、必要となるお金の分だけは株を売って確保し、リスクを回避する手もあるという。またトランプショックに関しては、品目によっては24%以上の関税がかけられる可能性もあり、特に年間2,655億円(※2024年の場合)もの規模でアメリカに輸出をしている日本の半導体関連銘柄は大きなダメージを受ける可能性があると指摘。ただ需要はこれからも増え続けることから、短期的なリターンを狙うためではなく、中長期的に成長がある株として買う方法もあるとした。

さらに大槻氏は、今後アメリカが、ドル安円高の金融政策を進める可能性があると紹介。輸出産業が盛んな日本企業にとっては向かい風となるが、そのなかでも株価の上昇が期待できる企業があると話す。

「代表銘柄がニトリなんですね。原材料を、アメリカだけではないですが、いろいろなところで輸入をしているので、円高が進行すると、ほかのところから安く買えるということで、株価もこれに反応しています」と語り、ほかにも100円ショップなども、様々な国から材料を輸入しているため、輸入コストダウンの恩恵で、むしろ株価は上昇傾向にあるという。隠れた円高でメリットを得られる企業は、今後も要チェックである。

【TVer】最新話を無料配信中!

【Hulu】最新〜過去話配信中!

写真提供:(C)日テレ