この1年で資産20%増。歴史的な波乱相場を乗り切ったストラテジストの「7月の投資戦略」
(※写真はイメージです/PIXTA)
本記事は、マネックス証券株式会社が2025年7月1日に公開したレポートを転載したものです。
本記事のポイント
・過去1年間12ヵ月累計のリターンは20%超え
・7月の戦略ポートフォリオを公開
過去1年間12ヵ月累計のリターンは20%超え
6月の戦略ポートフォリオのリターンは3.61%となり、ベンチマークのそれを上回った。2024年の7月から運用を開始したので、ちょうど1年のトラックレコードが蓄積された。戦略ポートフォリオの過去1年間、12ヵ月累計のリターンは20%を超え、同4%弱のベンチマークを17%強アウトパフォームする結果となった。
月間ベースでみると、過去1年でベンチマークに劣後した月は3回、マイナスのリターンを記録したのも3回であり、その3回のマイナスリターンをトータルするとマイナス2%程度である。従前から述べているとおり、ダウンサイドに強いポートフォリオ運営を心がけてきたが企図したとおりの結果となった。
[図表1]戦略ポートフォリオのパフォーマンス 出所:筆者作成
この1年を振り返ると、歴史的な波乱の相場だったが、このような市場環境で、ほとんど下がらず、アップサイドはマーケットをビートするという結果を残せた(図表2ご参照)。この7月からの第2年次も同様の方針で運営していきたい。
[図表2]戦略ポートフォリオのリターン 出所:筆者作成 [図表3]6月のパフォーマンス上位10・下位10銘柄 出所:筆者作成
7月の戦略ポートフォリオを公開
さて、7月のポートフォリオは以下のとおりの入れ替えを行う。銘柄選択に使用したファクターは従来どおり、人的資本の代理指標である人件費/時価総額、低ボラティリティ、ネットキャッシュ比率、CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)、モメンタムの指標としてWML(ウィナー・マイナス・ルーザー)、FCF(フリーキャッシュフロー)の3期増加率などである。
それらに加え、市況の流れのよみでコア銘柄の入れ替えも一部実施している。
[図表4]7月ポートフォリオへの削除銘柄・追加銘柄 出所:筆者作成
その結果、最終的なポートフォリオはリストのとおりである。
[図表5]7月の戦略ポートフォリオ・銘柄リスト 出所:筆者作成
広木 隆
マネックス証券株式会社
チーフ・ストラテジスト 執行役員
※本記事はマネックス証券 チーフ・ストラテジスト広木隆氏のストラテジーレポート『6月のパフォーマンスレビュー/7月の戦略ポートフォリオ』を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。また、投資による結果に編集部は一切責任を負いません。投資に関する決定は、自らの判断と責任により行っていただきますようお願いいたします。