「88年ぶりの復讐か」中国、最新空母「福建」映像で“日本侵略”強調、抗日戦勝記念日に就役か

出典:聯合報

中国の官営メディアは、中国人民解放軍の3番目の空母「福建」艦の映像を公開し、「88年前の日本による侵略」を強調した。これに伴い、9月3日に中国・北京で開催される「抗日戦争勝利記念日」の式典に合わせて就役する可能性があるとの見方が出ている。

24日、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)によると、中国中央テレビ(CCTV)は前日、軍事チャンネル(央視軍事)を通じて、福建艦の就役準備過程を日中戦争時の日本海軍の侵攻と対比させる内容の映像を公開したという。

この映像は、福建艦が建造され、上海において進水した中国船舶集団有限公司(CSSC)の江南長興造船所の全景から始まり、福建艦の姿と上海市内一帯を次々と映し出した後、旧日本軍の軍艦「出雲」を取り上げている。

ナレーターは「2025年8月、中国が完全に自主設計・製造した初のカタパルト式空母、福建艦が正式就役の準備を進めている。88年前、日本侵略軍の旗艦『出雲』が同じ海域を航行していた」と語る。

続いて海軍史の専門家が登場し、上海・外灘の税関ビルを背景に、当時の出雲の写真と現状を並べながら、「出雲の砲口は上海市内を狙っていた。その軍艦の購入資金は下関条約に基づき(清朝政府から受け取った)戦争賠償金から出たものであり、この戦艦は中国に対する日本の侵略の象徴となった」と解説する。

ナレーターはまた、1937年の上海事変において、中国の航空機と魚雷艇が出雲を攻撃し、大きな被害を与えた点も強調した。

SCMPは、この映像が来月3日の抗日戦争勝利記念日式典前に公開され、旧日本軍の艦艇と福建艦を対比させ、抗日愛国の物語を強調したことから、福建艦が早ければ来月3日に正式就役する可能性を示唆していると分析した。

また、中国のSNSでは、抗日戦争勝利記念日である9月3日や、日本が1931年に満州侵略を開始した満州事変発生日の9月18日などに合わせ、福建艦の就役が推測されているとSCMPは伝えた。

福建艦は昨年5月に初の試験航海に出た後、計8回の海上公試を完了した。SCMPは、福建艦の試験航海期間が117日であり、1・2番目の空母である遼寧艦(109日)や山東艦(84日)と比べて長いことから、より複雑な試験過程と技術的成熟度を示唆していると指摘した。

最近、中国の官営メディアは、試験航海中の福建艦に関連する映像を次々と公開し、実戦配備の時期が近いとの見方が出ている。先月、CCTVは中国人民解放軍創設98周年記念のドキュメンタリーにおいて、福建艦と艦上戦闘機「J-15T」の映像を公開した。

2022年6月に進水した排水量約8万トンの福建艦は、中国が自主設計・建造した初のカタパルト式空母であり、遼寧艦や山東艦のスキージャンプではなく、電磁式カタパルトを採用していることが最大の特徴である。福建艦が正式就役すれば、中国は米国とともに電磁式カタパルトを採用する空母を運用する「唯一」の国家となる。

一方、国営新華社通信とCCTVによると、23日の午後5時から翌日の午前5時まで、北京の天安門周辺において「中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年記念式典」の第3回総合リハーサルが行われたという。今回の訓練は、来月3日の式典前の最終総合リハーサルとして、全体の過程と要素を網羅し、全体の調整と連携の検証に重点が置かれたとCCTVは報じた。

CCTVはまた、今回の式典が人民解放軍の現代的な統合作戦能力とインテリジェンス戦争における発展状況を示し、過去最大規模の1,000名以上の合同軍楽隊による演奏が予定されていると報じた。

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