防衛に成功したウクライナ軍:ザポリージャ州で攻撃を仕掛けるも失敗
ロシア軍またしても敗退

ロシア軍は今年4月に300人以上を投入した大規模な攻撃を実施したものの、ウクライナ軍が防衛に成功していたという。ウクライナ南部作戦管区司令部が明らかにした。
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300人規模の攻撃

ロシア軍が攻撃を開始したのは4月16日午後6時ごろで、300人以上の兵士と装甲車両40両が参加していた。ただし、装甲車両のうち戦車はわずか3両だったとされる。これらの兵力が、複数の重要な地域で戦闘に突入した。
画像:Telegram @SJTF_Odes
複数の地域の突破を目論む

ウクライナの軍事メディア「Militarnyi」によると、南部作戦管区司令部の報告では、この攻勢でロシアが突破しようとしたのはピャティハトキ、ステポベ、ロブコベ、マラ・トクマチカ、マリ・シチェルバキの各地域だという。
画像:DeepStateMap
攻撃に入る前に迎撃

ウクライナ軍は露軍が攻撃に入る前にこれを察知、ドローン及び砲撃で迎撃した。先陣を切っていたロシアの装甲車両は、前線から8km地点で発見・破壊されたという。
画像:Telegram @SJTF_Odes
多くの損失を出したロシア軍

戦闘は2時間半継続し、29両の装甲車両、約10両のバギーそして戦車3両が破壊された。ロシア軍側には140人の死傷者が出たとされている。
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「敵は作戦に失敗」

ウクライナ南部作戦管区司令部はテレグラムに「敵は作戦に失敗し、ウクライナ軍はすべての陣地を守り切った」と投稿。戦闘の様子を収めた動画も公開したという。『キーウ・ポスト』紙が報じている。
戦闘記録動画も公開

同紙によると、投稿された動画には戦闘の重要な局面が映っていたという:「ウクライナ軍の空中偵察機や砲兵がロシア軍を捕捉したあと、複数の爆発が起き、煙がたなびいた」
画像:Telegram @SJTF_Odes
ロシア軍は第58親衛諸兵科連合軍所属

攻撃に参加していたロシア軍は南部軍管区の第58親衛諸兵科連合軍に所属していた。また、「Militarnyi」によると、この種の攻撃はこれが初めてではなかったという。
4月13日にも同様の攻撃があった

ロシア軍は4月13日にも同規模の攻撃をザポリージャで仕掛けたが、同じく敗退していた。「Militarnyi」いわく、ロシア軍は同地域での攻撃に数ヶ月の準備期間を費やしていたという。
画像:Telegram @SJTF_Odes
今後も続く可能性も

「Militarnyi」は、諜報レポートによるとロシア側がこの地域に複数の攻撃部隊を集結させている兆候が見られるとも伝えている。「従って、ロシアが今後さらなる攻撃作戦を展開する可能性もある」というのが同メディアの見解だ。
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