木漏れ日の光や、暖かな日差し。外での食事を楽しめるようになった日
「外で食べると美味しい」とはこういうことだったのか…
生活サイクルが乱れやすく、眠れない夜を過ごすことも多いという午後さん。何もせずに1日を終えてしまうという罪悪感、世界から拒絶されているような感覚…。そんなどうしようもなくネガティブな思考に陥ってしまった自身を救ってくれるのが「お菓子作り」なんだそう。「材料を計ったり混ぜたりする無心の時間が心を穏やかにし、出来上がったおいしい食べ物を前にすると、漠然とした不安感も和らいでいく」と語ります。
心にじんわりと沁みる優しい語り口。今回は、午後さんが秋晴れの空の下でピクニックをするエピソードをお送りします。
※本記事は午後著の書籍『眠れぬ夜はケーキを焼いて3』から一部抜粋・編集しました。
秋晴れの日にひとりピクニックをする話

学生の頃はよく外でひとりで昼食をとっていました
でも仕方なく外で食べ続けていたある日
その日は素晴らしい秋晴れでした
その時 突然わかりました
こんなにも美味しくて豊かだったなんて知らなかった
なるほど…「外で食べると美味しい」とはこういうことだったのか…
今でもたまに外で食事をとる
著=午後/『眠れぬ夜はケーキを焼いて3』