【まだまだ現役!】ヤマハ「Vスター250」誕生から37年! ビラーゴから続く超ロングセラーの秘密とは?【世界でがんばる!! 日本メーカーの珍車大図鑑 Vol.8】
日本の4大メーカーは各国でさまざまなモデルを展開していますが、中には日本ではなかなかお目にかかれない珍しいモデルも多数存在します。ということで、毎週火曜日に“知る人ぞ知る”激レアモデルを紹介するこの連載企画。8回目にご紹介するのはヤマハの「Vスター250」。実はこのバイク、かつて日本で「ビラーゴ」と呼ばれて親しまれた名車。当時の姿のままで、なんと37年間愛され続けてきた超ロングセラーなのです!
まとめ:松本正雅

ヤマハ「Vスター250」の概要
シンプルで美しい造形のクルーザー

YAMAHA V-STAR 250 販売国:アメリカ、カナダ総排気量:249cc エンジン形式:空冷4ストSOHC2バルブV型2気筒 シート高:685mm 車両重量:147kg現地価格:4799USドル ※約70万4738円
▶▶▶ヤマハ「Vスター250」写真はこちら
▶▶▶ヤマハ「Vスター250」公式HPはこちら
以前この連載でご紹介したTW200と並び、北米のヤマハには“超”がつくロングセラーが存在します。それがこのVスター250。なんとこのバイク、かつて「XV250ビラーゴ」の名前で大人気を博したモデルそのもの! しかもこのバイクはれっきとした2025年モデル。そう、まだ新車が手に入る現役モデルなのです!

YAMAHA XV250 VIRAGO(1988)
XV250ビラーゴは1988年に初代が登場。造形美が美しいスタイリングと、鼓動感を堪能できる空冷Vツインエンジン、そしてビギナーや女性にも優しい、スリムでコンパクトな車体という魅力を活かし、1980年代後半に起きたアメリカンブームの波に乗って、日本国内でも人気モデルとなりました。
ちなみにデビュー当初からハンドルはプルバックタイプとフラットタイプの2種類が選べ、上の写真はフラットタイプ。後年にはシーシーバーやバックレストを装備した豪華グレードのXV250Sも登場し、2000年に後継モデルのドラッグスター250と交代するまで、たくさんのライダーから愛されました。
昔の写真ではありません! コレは2025年モデルです! 北米では2007年まで「ビラーゴ250」の名前で販売されていたXV250でしたが、ヤマハのクルーザーファミリーが「スター」ブランドに移行したのに伴って名称変更、その名も「Vスター250」に生まれ変わります。生まれ変わると言ってもエンジンも車体もデザインもそのまんまなんですけど…。

画像1: シンプルで美しい造形のクルーザー
エンジンは空冷のSOHC2バルブVツイン。今となってはこんなユニット、他のメーカーでは造ってくれません。実に貴重なエンジンです。クロームメッキテーパーサイレンサーもスリムで美しい仕上がりとなっています。

画像2: シンプルで美しい造形のクルーザー
シート高はわずか685mm。全幅も710mmというスリムさで、小柄なライダーや女性がまたがっても、足つきに困るようなことはほとんどありません。ずっと変えることなく37年も続いたスタイルは、今となっては美しきヴィンテージ・クラシック。いまや唯一無二の個性なのです。
コンパクトで足つきもよく“クルーザーらしい”堂々たる美しさ

画像1: コンパクトで足つきもよく“クルーザーらしい”堂々たる美しさ
イメージカットにはフォクシー(魅力的)なお姉さんを起用して、女性ライダーにも扱いやすいことをアピール。ちなみに「ビラーゴ」というかつてのペットネームは「おてんば娘」という意味だったりします。
とはいってもこのVスター250、コンパクトはコンパクトですが、バランスのいいプロポーションのおかげで、車両単体で見ると“小さく見えない”堂々たる存在感なのもポイントです。USヤマハのホームページでは「バイクのファーストステップに最高の1台だし、コンパクトなパッケージが生む楽しさはベテランにもおすすめ」と謳っています。

画像2: コンパクトで足つきもよく“クルーザーらしい”堂々たる美しさ
アメリカではこのVスター250、現地価格はホンダのレブル300といい勝負。乗りやすくてお値段が手頃、クラシカルなスタイルで貴重な空冷Vツインが味わえる、ということで、デビューから37年が過ぎてもその魅力は色褪せないどころか、存在感を増しています。SR400しかり、TW200しかり、ヤマハは長く愛されるモデルを造るのが上手ですよね。
ヤマハ「Vスター250」の主なスペック・価格
ヤマハ「Vスター250」の写真・公式HP
2025 V STAR 250 | Yamaha Motorsports USA
【真心込めて連載中】世界でがんばる!! 日本メーカーの珍車大図鑑 - webオートバイ