ランボルギーニが世界限定29台のスペシャルモデル「Fenomeno(フェノメノ)」を発表

ランボルギーニが世界限定29台のスペシャルモデル「Fenomeno(フェノメノ)」を発表
伊ランボルギーニは2025年8月15日(現地時間)、米カリフォルニア州で開催されたモントレーカーウイーク2025において、台数29台の限定車「Fenomeno(フェノメノ)」を世界初公開した。
フェノメノは、「ランボルギーニの最も代表的なスタイルを極限まで突き詰めた“独自のデザインマニフェスト”」と位置づけられるモデル。同ブランドにおける限定モデルの伝統と、新次元のパフォーマンスおよび技術革新、20年目を迎えるランボルギーニのチェントロスティーレ(デザイン部門)のアイコニックで本質的なデザインを記念して開発されたと説明される。
フェノメノという車名は、2002年にメキシコのモレリアで闘った闘牛に由来する。イタリア語(およびスペイン語)で「驚異的な」という意味があり、真に卓越した唯一無二のものを表しているという。
外観においては、ランボルギーニのレーシングモデルに着想を得たとされる2つの大きなエアインテークや、専用タービンデザインを採用したシングルナットの鍛造ホイール(フロント21インチ/リア22インチ)、猛牛の角をイメージしたライトシグネチャー、可動式のリアウイングなどが特徴。
「車両とのかつてないほど深いつながりを感じることができる」という車内は、「Feel like a pilot」という哲学に新解釈を加えたもので、3つの液晶画面を採用するとともに、公道またはサーキットでのドライビングに集中できるよう、ほとんどの操作ボタン類が廃止されている。軽量化の追求により、センターコンソールからドアパネル、スポーツバケットシート、エアコンの吹き出し口など、インテリアの主要な素材がカーボン製であるのもポイントだ。
シャシーはランボルギーニが航空工学にインスピレーションを得て開発した「モノフューズレージ」と呼ばれるもので、カーボンファイバー製のモノコックと、樹脂を含侵させた短繊維のカーボンファイバーを用いたフォージドコンポジット製のフロントの骨組みで構成される。
パワートレインは、ランボルギーニ史上最もパワフルな6.5リッターV12エンジン(最高出力835PS、最大トルク725N・m)に3基の電気モーターを組み合わせたハイブリッドユニット。モーターは、フロントの2基(最高出力は各150PS)が前輪の駆動を担い、8段デュアルクラッチギアボックスの上に配置されるリアのラジアルフラックスモーターは、選択されたドライビングモードに応じて後軸にパワーを供給。駆動方式は4WDで、4輪を駆動してのEV走行も可能となっている。
システム最高出力1080PS。パフォーマンスについては、0-100km/h加速が2.4秒、0-200km/h加速は6.7秒、最高速度は350km/h以上と公表される。
走りにかかわる部分では、ランボルギーニでは初採用となる6Dセンサーや、CCM-R Plusカーボンセラミックブレーキがポイント。前述の鍛造ホイールには、前:265/30ZRF21、後ろ:355/25ZRF22サイズの「ブリヂストン・ポテンザ スポーツ」(ランフラット)が組み合わされ、別途、公道走行も可能なセミスリック仕様のブリヂストン製専用タイヤも用意される。
ランボルギーニ・フェノメノの主なスペックは以下のとおり。
- ボディーサイズ:全長×全幅×全高=5014×2076×1161mm
- ホイールベース:2779mm
- 車重:--kg
- パワーウェイトレシオ:1.64kg/PS
- 駆動方式:4WD
- エンジン:6.5リッターV12
- トランスミッション:8段AT(DCT)
- エンジン最高出力:835PS/9250rpm
- エンジン最大トルク:725N・m/6750rpm
- フロントモーター最高出力:150PS ※1基あたりの値
- フロントモーター最大トルク:--N・m
- リアモーター最高出力:--PS
- リアモーター最大トルク:--N・m
- システム最高出力:1080PS
- タイヤサイズ:(前)265/30ZRF21/(後ろ)355/25ZRF22<ブリヂストン・ポテンザ スポーツ>
- ブレーキサイズ:(前)420×40mm/(後)410×32mm
- 燃料タンク容量:--リッター
- 荷室容量:--リッター
- 最高速度:350km/h以上
- 0-100km/hの加速時間:2.4秒
- 0-200km/hの加速時間:6.7秒
- 100-0km/hの制動距離:30m
(webCG)
