【新NISA】65歳までに「資産3000万円」まで増やすには?毎月いくら必要かを徹底試算!年齢別シミュレーション!
毎月の積立額はどれくらい?非課税メリットや長期運用の効果もわかりやすく解説
【新NISA】65歳までに「資産3000万円」まで増やすには?毎月いくら必要かを徹底試算!年齢別シミュレーション!
老後資金への不安が高まるなか「いくら必要か」「どう貯めるか」は多くの人にとって避けて通れない課題となっています。
将来に向けてゆとりある生活を送るためには、計画的な資産形成が欠かせません。
その方法のひとつとして活用されているのが、2024年に改正された新NISA制度です。
資産を増やすうえで大切なのは、早い段階から計画的に取り組み、長期的な視点で継続する姿勢です。
今回は、新NISAの概要やメリットに加え、65歳までに資産を3000万円まで増やすための想定利回り別シミュレーションを紹介します。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【メリット】新NISAを利用すれば「運用益が非課税」に!
通常、株式や投資信託などで得た運用益や配当金には、20.315%の税金がかかります。
しかし、NISA口座を通じて得た利益や配当については課税されず、非課税で受け取ることができます。
この「非課税で利益を得られる」という点が、NISA制度の最大の魅力といえるでしょう。
新NISAは運用益の非課税がメリット
新NISA(つみたて投資枠と成長投資枠)の特徴をおさらい!
「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2種類の枠組みを組み合わせて利用できる点も新NISAの特徴です。
新NISAのポイント
【つみたて投資枠】
・年間投資枠:120万円
・投資対象商品:金融庁の基準を満たした長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託
【成長投資枠】
・年間投資枠:240万円
・投資対象商品:上場株式・投資信託等
【新NISAのポイント】
・非課税保有期間が無期限
・非課税保有限度額が最大1800万円
・つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能
・成長投資枠のみを利用する場合は最大1200万円まで
非課税で保有できる限度額は新NISA全体で1800万円であり、そのうち「成長投資枠」のみを利用する場合は最大で1200万円が上限です。
また、新NISAでは売却した分の非課税枠が翌年に復活する仕組みとなっており、長期的な資産運用にも対応しやすくなっています。
ただし、売却した当年中にその枠を再利用することはできないため注意が必要です。
【シミュレーション】65歳までに「資産3000万円」を目指したい!
ここでは、65歳までに新NISAを活用して3000万円の資産を形成するには、年齢別・想定利回り別に毎月いくら積み立てる必要があるかをシミュレーションしてみましょう。
【想定利回り1%】65歳までに「資産3000万円」つくるために必要な積立額を確認
【想定利回り1%】65歳までに資産3000万円つくるために必要な積立額はいくら?
・25歳:5万857円
・30歳:5万9686円
・35歳:7万1492円
・40歳:8万8062円
・45歳:11万2969円
・50歳:15万4549円
【想定利回り3%】65歳までに「資産3000万円」つくるために必要な積立額を確認
【想定利回り3%】65歳までに資産3000万円つくるために必要な積立額はいくら?
・25歳:3万2396円
・30歳:4万456円
・35歳:5万1482円
・40歳:6万7264円
・45歳:9万1380円
・50歳:13万2175円
【想定利回り5%】65歳までに「資産3000万円」つくるために必要な積立額を確認
【想定利回り5%】65歳までに資産3000万円つくるために必要な積立額はいくら?
・25歳:1万9659円
・30歳:2万6407円
・35歳:3万6047円
・40歳:5万378円
・45歳:7万2987円
・50歳:11万2239円
利回り(年利)が異なると、目標達成に必要な積立額にも大きな差が出ます。
運用利回りが低ければ、その分多くの金額を積み立てる必要があるため、目標達成のハードルが上がるのです。
以上を踏まえたうえで、自分のリスク許容度をしっかり見極め、無理のない範囲で資産運用を始めることが大切です。
資産形成の「継続策」とは?
積み立てが難しいと感じるときは、以下のような方法で毎月の負担を軽くすることができます。
・iDeCo(個人型確定拠出年金)の併用で、税制優遇を受けながら別枠で積立ができます。
・企業型DC(確定拠出年金)の掛金や運用状況を確認し、自身の全体資産のバランスを見直しましょう。
・ボーナス時にまとめて積立すれば、月々の負担を軽減可能です。
・成長投資枠とつみたて投資枠のバランスを見直し、無理のない配分に調整できます。
新NISAでは、積立額の変更や一時的な停止も柔軟に行えるため、自分の状況に合わせて調整が可能です。
無理をせず、続けられる範囲でコツコツと運用を続けることが、安定した資産づくりのポイントです。
まとめ
ここまで新NISAで毎月積み立てた場合のシミュレーションについて詳しく見てきました。
ここまで見ると預貯金と比べると年数が長くなるほど大きな差が生まれるということが分かるかと思います。
しかし、あくまでシミュレーションになっていますので元本保証がないということはしっかりと把握してくことが大切になってきます。
昨今では新NISAだけでなく債券を用いた分散での運用も注目されていますので、まずは自分自身で詳しく調べてみてはいかがでしょうか。
参考資料
・金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」
・金融庁「NISAとは」
・金融庁「つみたてシミュレーター」