【年収600万円】平均年収より140万円以上高い人は日本に何割いる?業種別の特徴も
【年収一覧表】男女別に年収帯ごとの割合を見る
【年収600万円】平均年収より140万円以上高い人は日本に何割いる?業種別の特徴も
9月からの下半期に向けて、転職活動をしている方もいるでしょう。この時期は求人数も増加すると言われています。
転職やキャリアを考えるときに重要になるひとつが「年収」です。日本の平均年収は459万5000円となっていますが、キャリアアップにより平均は超えていきたいと考える人もいるでしょう。
年収は企業規模や業種、勤続年数などにより大きく異なります。しかし、それでも気になるのが他の人の年収事情ですよね。
そこで本記事では、日本の給与所得者における「年収600万円以上の割合」や「年収帯ごとの割合」を見ていきます。
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年収600万円以上の人はどのくらいいる?
まずは年収600万円の人の割合や、男女別・年齢別の年収について見ていきましょう。
国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査結果」によると、年収600万円以上を達成しているのは23.0%です。男性は34.3%、女性は8.4%でした。
給与階級別の給与
男性の年収一覧
・100万円以下:105万3000人 3.6%
・100万円超 200万円以下:173万4000人 6.0%
・200万円超 300万円以下:279万7000人 9.7%
・300万円超 400万円以下:430万人 14.9%
・400万円超 500万円以下:504万3000人 17.5%
・500万円超 600万円以下:404万人 14.0%
・600万円超 700万円以下:287万4000人 10.0%
・700万円超 800万円以下:206万8000人 7.2%
・800万円超 900万円以下:142万8000人 4.9%
・900万円超 1000万円以下:104万7000人 3.6%
・1000万円超 1500万円以下:180万8000人 6.3%
・1500万円超 2000万円以下:40万5000人 1.4%
・2000万円超 2500万円以下:12万9000人 0.4%
・2500万円超:14万9000人 0.5%
女性の年収一覧
・100万円以下:308万3000人 14.1%
・100万円超 200万円以下:449万2000人 20.5%
・200万円超 300万円以下:429万7000人 19.6%
・300万円超 400万円以下:395万5000人 18.1%
・400万円超 500万円以下:277万3000人 12.7%
・500万円超 600万円以下:146万4000人 6.7%
・600万円超 700万円以下:74万8000人 3.4%
・700万円超 800万円以下:42万人 1.9%
・800万円超 900万円以下:21万人 1.0%
・900万円超 1000万円以下:14万4000人 0.7%
・1000万円超 1500万円以下:22万7000人 1.0%
・1500万円超 2000万円以下:4万6000人 0.2%
・2000万円超 2500万円以下:1万4000人 0.1%
・2500万円超:1万3000人 0.1%
男女計の年収一覧
・100万円以下:413万6000人 8.1%
・100万円超 200万円以下:622万6000人 12.3%
・200万円超 300万円以下:709万3000人 14.0%
・300万円超 400万円以下:825万5000人 16.3%
・400万円超 500万円以下:781万7000人 15.4%
・500万円超 600万円以下:550万4000人 10.8%
・600万円超 700万円以下:362万1000人 7.1%
・700万円超 800万円以下:248万8000人 4.9%
・800万円超 900万円以下:163万8000人 3.2%
・900万円超 1000万円以下:119万1000人 2.3%
・1000万円超 1500万円以下:203万5000人 4.0%
・1500万円超 2000万円以下:45万1000人 0.9%
・2000万円超 2500万円以下:14万3000人 0.3%
・2500万円超:16万2000人 0.3%
平均年収は459万5000円
2023年の給与所得者の平均年収は459万5000円となっています。男女別では、男性が569万円、女性が316万円です。
年収600万円というと、男女ともに平均年収を上回る高い年収といえます。
給与の推移
平均年収自体は過去から徐々に増えているものの、長らく「400万円台」を維持しているため、今後の賃上げの動向も注目されるところです。
では、業種別にはどのような特徴があるのでしょうか。
業種別の平均給与をチェック「年収600万円超700万円以下」の割合は?
業種別でも平均給与は変わってきます。同資料から見てみましょう。
業種別の平均給与
平均給与が最も高いのは「電気・ガス・熱供給・水道業」の775万円です。
次いで「金融業、保険業」の652万円、「情報通信業」の649万円と続きます。
一方、最も低いのは「宿泊業、飲食サービス業」の264万円となっており、「電気・ガス・熱供給・水道業」との差は500万円以上にもなります。
年収600万円超700万円以下の業種別割合も見ていきましょう。
【業種別】給与階級別の構成割合
業種別に見る「年収600万円超700万円以下」の割合
・建設業:8.9%
・製造業:9.7%
・卸売業、小売業:5.9%
・宿泊業、飲食サービス業:2.4%
・金融業、保険料:9.5%
・不動産業、物品賃貸業:5.4%
・運輸業、郵便業:7.7%
・電気・ガス・熱供給・水道業:13.6%
・情報通信業:13.1%
・学術研究、専門・技術サービス業、教育、学習支援業:8.3%
・医療、福祉:4.6%
・複合サービス事業:12.5%
・サービス業:5.1%
・農林水産・鉱業:3.1%
・全体平均:7.1%
年収600万円超700万円以下の割合が最も高いのは「電気・ガス・熱供給・水道業」の13.6%でした。
次いで「情報通信業」の13.1%、「複合サービス事業」の12.5%と続きます。
まとめにかえて
平均給与は徐々に増加傾向にあり、10月以降は最低賃金の改定も迫っています。
こうした社会の変動によって自身の年収が変わる可能性もありますが、個人で行うキャリアアップのインパクトは大きいものです。
日本で年収600万円以上を達成しているのは23.0%です。業種別にも大きく異なることから、さまざまな観点でキャリアを考えていきましょう。
参考資料
・国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」