【富裕層と超富裕層】日本に何パーセントいる?《年代別》単身世帯・二人以上世帯の「平均貯蓄額や中央値」もチェック

日本に「富裕層と超富裕層」はどのくらいいる?, 【2023年】富裕層と超富裕層の割合をチェック, 【2021年】富裕層と超富裕層の世帯数はどのくらい?, 【年代別】平均貯蓄額はいくら?中央値にも注目, 【一覧表】20〜70歳代「おひとりさま」の平均貯蓄額はいくらか, 【一覧表】20〜70歳代「二人以上世帯」の平均貯蓄額はいくらか, 物価高を踏まえたうえで将来に向けた資金計画を立てましょう

【富裕層と超富裕層】日本に何パーセントいる?《年代別》単身世帯・二人以上世帯の「平均貯蓄額や中央値」もチェック

物価高が続く現代において、「家計の状況が厳しい」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

とくに今は夏休みの季節となっており、エアコンの電気代やレジャー費用など出費がかさみやすくなっています。

日本では、富裕層や超富裕層が増加傾向にありますが、どれくらいいるのでしょうか。

今回は日本における「富裕層と超富裕層の割合」や、年代別の「平均貯蓄額」をご紹介します。

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日本に「富裕層と超富裕層」はどのくらいいる?

株式会社野村総合研究所が公表した「野村総合研究所、日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯、その純金融資産の総額は約469兆円と推計」によると、2023年における富裕層・超富裕層の世帯数は、2005年以降で最も多い水準に達しました。

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階層別の世帯数の推移

【2023年】富裕層と超富裕層の割合をチェック

・富裕層:153万5000世帯

・超富裕層:11万8000世帯

【2021年】富裕層と超富裕層の世帯数はどのくらい?

2021年の前回調査の富裕層、超富裕層の世帯数は以下の結果となっています。

・富裕層:139万5000世帯

・超富裕層:9万世帯

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階層別にみた保有資産規模と世帯数

また、富裕層および超富裕層が全体に占める割合は、次のとおりです。

・富裕層:約2.75%

・超富裕層:約0.21%

割合だけを見ると一見少なく思えるかもしれませんが、世帯数としては確実に増加傾向にあります。

この背景には、株式や投資信託といった金融資産の価値が上昇したことが大きく影響していると考えられます。

「お金がさらにお金を生む」といった言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、まさにその仕組みが作用した結果ともいえるでしょう。

【年代別】平均貯蓄額はいくら?中央値にも注目

では、年代ごとの平均的な貯蓄額はどの程度なのでしょうか。

金融経済教育推進機構が実施した「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」のデータをもとに、年代別の平均貯蓄額を確認していきます。

まずは、単身世帯のデータから見ていきましょう。

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【単身世帯】年代別の貯蓄額

【一覧表】20〜70歳代「おひとりさま」の平均貯蓄額はいくらか

・20歳代:平均値161万円・中央値15万円

・30歳代:平均値459万円・中央値90万円

・40歳代:平均値883万円・中央値85万円

・50歳代:平均値1087万円・中央値30万円

・60歳代:平均値1679万円・中央値350万円

・70歳代:平均値1634万円・中央値475万円

一般的に、年齢が上がるにつれて貯蓄額も増加する傾向にあります。

とくに60歳代では中央値が大きく伸びており、これは退職金の受け取りが関係していると考えられます。

続いて、二人以上の世帯における平均貯蓄額を見ていきましょう。

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【二人以上世帯】年代別の貯蓄額

【一覧表】20〜70歳代「二人以上世帯」の平均貯蓄額はいくらか

・20歳代:平均値382万円・中央値84万円

・30歳代:平均値677万円・中央値180万円

・40歳代:平均値944万円・中央値250万円

・50歳代:平均値1168万円・中央値250万円

・60歳代:平均値2033万円・中央値650万円

・70歳代:平均値1923万円・中央値800万円

二人以上の世帯では、平均値・中央値ともに単身世帯を上回る結果となりました。

生活を共にする人数が多いことを考えれば、この差は自然なものといえるでしょう。

さらに、子どもがいる家庭も含まれるため、将来の支出に備えて、単身世帯よりも貯蓄意識が高くなっていることも要因の一つと考えられます。

物価高を踏まえたうえで将来に向けた資金計画を立てましょう

今回は、富裕層や超富裕層の割合や、年代別の貯蓄平均額を確認していきました。

全体に占める割合として、富裕層は約2.75%、超富裕層は約0.21%となっており、少数派であることがわかりました。

年代別の平均貯蓄額を見てみると、年齢が上がるにつれて貯蓄額も増加しています。

たとえば、20歳代おひとりさまの貯蓄額の平均値は161万円・中央値は15万円ですが、40歳代になると平均値883万円・中央値85万円に増えています。

物価高を踏まえたうえで、将来に向けた資金計画を立ててみてはいかがでしょうか。

参考資料

・株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯、その純金融資産の総額は約469兆円と推計」

・金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」