明日はうれしい年金支給日!【年金早見表】厚生年金と国民年金「60歳~90歳以上」の平均受給額はいくらなのか
- 年金制度の仕組みはこうなっている
- 【8月15日】2カ月ぶりのうれしい「年金支給日」
- 2025年の年金支給日カレンダー
- 【年金早見表】60歳~90歳以上が受給する「厚生年金保険」の平均額
- 【厚生年金早見表】60歳代
- 【厚生年金早見表】70歳代
- 【厚生年金早見表】80歳代
- 【厚生年金早見表】90歳以上
- 【年金早見表】60歳~90歳以上が受給する「国民年金」の平均額
- 【老齢基礎年金(国民年金)一覧表】60歳代(60〜69歳)
- 【老齢基礎年金(国民年金)一覧表】70歳代(70〜79歳)
- 【老齢基礎年金(国民年金)一覧表】80歳代(80〜89歳)
- 【老齢基礎年金(国民年金)一覧表】90歳以上
- ライフコースによって年金額は変わる
- モデルケース①:男性・厚生年金期間中心
- モデルケース②:男性・国民年金(第1号被保険者)期間中心
- モデルケース③:女性・厚生年金期間中心
- モデルケース④:女性・国民年金(第1号被保険者)期間中心
- モデルケース⑤:女性・国民年金(第3号被保険者)期間中心
【8月15日】1.9%増額分の2回目の年金支給日!
明日はうれしい年金支給日!【年金早見表】厚生年金と国民年金「60歳~90歳以上」の平均受給額はいくらなのか
老後の生活を支えることになる、大切な年金。
明日は待ちに待った年金支給日ということもあり、楽しみに待つシニアの方も多いのではないでしょうか。
日本の公的年金制度は、会社員などが加入する厚生年金と、自営業者や専業主婦などが加入する国民年金の2階建て構造になっています。
保険料の支払いなど身近な存在である一方で、「自分は将来いくら受け取れるのか」「平均額はどのくらいなのか」などよくわからないという方も少なくありません。
この記事では、60歳から90歳以上まで、年齢別の厚生年金と国民年金の平均受給額を詳しく解説します。将来のマネープランを立てる上での参考にしてください。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
年金制度の仕組みはこうなっている
日本の年金制度は2階建て構造の仕組みになっています。
1階部分にあたる「基礎年金(国民年金)」の上に、2階部分にあたる「厚生年金」が上乗せされているとイメージしてみましょう。
原則として、国内在住の20歳以上60歳未満の全員に国民年金への加入義務があります。
年金保険料は全員一律で、2025年度は月額1万7510円です。
国民年金保険料を全期間(480月)納付すると、65歳以降に老齢基礎年金の満額(2025年度は月額6万9308円)を受け取ることができます。未納期間があれば、その月数に応じて満額から差し引かれます。
一方で厚生年金保険は、民間企業や官公庁などに雇用されている人が、基礎年金に上乗せして加入する年金です。
現役時代、収入に応じた厚生年金保険料を給与天引きで納付します。老後の受給額は、厚生年金加入期間と在職中の収入に応じて決まる仕組みです。
上限はあるものの「厚生年金加入期間が長く、その期間の収入が高かった人」ほど、老後の年金額は多くなります。
【8月15日】2カ月ぶりのうれしい「年金支給日」
年金は偶数月の支給であるため、前回は6月13日でした。8月15日は2ヶ月以上ぶりの年金支給日です。
2025年の年金支給日カレンダー
・2025年4月15日(火) :2月・3月分
・2025年6月13日(金) :4月・5月分
・2025年8月15日(金) :6月・7月分
・2025年10月15日(水) :8月・9月分
・2025年12月15日(月) :10月・11月分
公的年金は2カ月に一度の支給となるため、家計管理のサイクルも考えておくようにしましょう。また、上記のように後払いであることにも注意が必要です。
2025年度は1.9%の増額になった年金ですが、後払いであるために初回支給日は6月だったのです。
出所:厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
次章では、知っているようで知らないシニアの年金平均額を見ていきます。「60歳~90歳以上」の年齢ごとに一気にみていきます。
【年金早見表】60歳~90歳以上が受給する「厚生年金保険」の平均額
厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、60歳~90歳以上の平均年金月額を1歳刻みの表形式で確認していきます。まずは厚生年金から紹介します。
※厚生年金の年金額には、老齢基礎年金(国民年金)部分が含まれています。
【厚生年金早見表】60歳代
出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成
・60歳:厚生年金9万6492円
・61歳:厚生年金10万317円
・62歳:厚生年金6万3244円
・63歳:厚生年金6万5313円
・64歳:厚生年金8万1700円
・65歳:厚生年金14万5876円
・66歳:厚生年金14万8285円
・67歳:厚生年金14万9205円
・68歳:厚生年金14万7862円
・69歳:厚生年金14万5960円
【厚生年金早見表】70歳代
出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成
・70歳:厚生年金14万4773円
・71歳:厚生年金14万3521円
・72歳:厚生年金14万2248円
・73歳:厚生年金14万4251円
・74歳:厚生年金14万7684円
・75歳:厚生年金14万7455円
・76歳:厚生年金14万7152円
・77歳:厚生年金14万7070円
・78歳:厚生年金14万9232円
・79歳:厚生年金14万9883円
【厚生年金早見表】80歳代
出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成
・80歳:厚生年金15万1580円
・81歳:厚生年金15万3834円
・82歳:厚生年金15万6103円
・83歳:厚生年金15万8631円
・84歳:厚生年金16万59円
・85歳:厚生年金16万1684円
・86歳:厚生年金16万1870円
・87歳:厚生年金16万2514円
・88歳:厚生年金16万3198円
・89歳:厚生年金16万2841円
【厚生年金早見表】90歳以上
出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成
・90歳以上:厚生年金16万721円
老齢年金の一般的な受給開始年齢である65歳以降で見ると、厚生年金の平均月額は14~16万円台となっています。
なお、60歳~64歳の厚生年金受給者は、繰上げ受給を選択した人のほか、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢が引き上げられたため、報酬比例部分のみ受給している人が含まれています。そのため、平均年金月額は65歳以降よりも低めです。
【年金早見表】60歳~90歳以上が受給する「国民年金」の平均額
老齢基礎年金(国民年金)についても、各年齢の平均年金月額を確認していきましょう。
【老齢基礎年金(国民年金)一覧表】60歳代(60〜69歳)
出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成
・60歳:基礎年金4万3638円
・61歳:基礎年金4万4663円
・62歳:基礎年金4万3477円
・63歳:基礎年金4万5035円
・64歳:基礎年金4万6053円
・65歳:基礎年金5万9599円
・66歳:基礎年金5万9510円
・67歳:基礎年金5万9475円
・68歳:基礎年金5万9194円
・69歳:基礎年金5万8972円
【老齢基礎年金(国民年金)一覧表】70歳代(70〜79歳)
出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成
・70歳:基礎年金5万8956円
・71歳:基礎年金5万8569円
・72歳:基礎年金5万8429円
・73歳:基礎年金5万8220円
・74歳:基礎年金5万8070円
・75歳:基礎年金5万7973円
・76歳:基礎年金5万7774円
・77歳:基礎年金5万7561円
・78歳:基礎年金5万7119円
・79歳:基礎年金5万7078円
【老齢基礎年金(国民年金)一覧表】80歳代(80〜89歳)
出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成
・80歳:基礎年金5万6736円
・81歳:基礎年金5万6487円
・82歳:基礎年金5万6351円
・83歳:基礎年金5万8112円
・84歳:基礎年金5万7879円
・85歳:基礎年金5万7693円
・86歳:基礎年金5万7685円
・87歳:基礎年金5万7244円
・88歳:基礎年金5万7076円
・89歳:基礎年金5万6796円
【老齢基礎年金(国民年金)一覧表】90歳以上
出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成
・90歳以上:基礎年金5万3621円
※65歳未満で受給している老齢基礎年金の受給者は繰上げ受給を選択した方。
65歳以降の老齢基礎年金の平均月額は、いずれの年齢も5万円台でした。60歳~64歳までは、繰上げ受給を選択した人の年金額となるため、平均は4万円台となっています。
ライフコースによって年金額は変わる
年齢別の平均額を見ていきましたが、大前提として年金額は個人差が大きい点に留意しましょう。
厚生労働省が提示する、「多様なライフコースに応じた年金額」を見てみます。
多様なライフコースに応じた年金額
モデルケース①:男性・厚生年金期間中心
年金月額:17万3457円
・平均厚生年金期間:39.8年
・平均収入:50万9000円※賞与含む月額換算。以下同じ。
・基礎年金:6万8671円
・厚生年金:10万4786円
モデルケース②:男性・国民年金(第1号被保険者)期間中心
年金月額:6万2344円
・平均厚生年金期間:7.6年
・平均収入:36万4000円
・基礎年金:4万8008円
・厚生年金:1万4335円
モデルケース③:女性・厚生年金期間中心
年金月額:13万2117円
・平均厚生年金期間:33.4年
・平均収入:35万6000円
・基礎年金:7万566円
・厚生年金:6万1551円
モデルケース④:女性・国民年金(第1号被保険者)期間中心
年金月額:6万636円
・平均厚生年金期間:6.5年
・平均収入:25万1000円
・基礎年金:5万2151円
・厚生年金:8485円
モデルケース⑤:女性・国民年金(第3号被保険者)期間中心
年金月額:7万6810円
・平均厚生年金期間:6.7年
・平均収入:26万3000円
・基礎年金:6万7754円
・厚生年金:9056円
まとめにかえて
さまざまな観点から年金額を深堀りしていきました。
大事なのは自分自身の年金見込額です。
この機会にぜひ、ご自身の年金見込額をチェックしてみましょう。
参考資料
・日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
・厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
・厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
・日本年金機構「特別支給の老齢厚生年金」
・日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」
・厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」