ベントレーが「バトゥール コンバーチブル」を初公開。史上最強のW12を搭載したカスタムメイドのオープンモデル
2025年8月7日、ベントレーは同社のスペシャル カスタマイズ&プロジェクト部門である「マリナー」が製作した「バトゥール(Batur)コンバーチブル」を初公開した。

スペシャル グランドツアラーをオープンモデルに
バトゥールは、マリナーが手がけるベントレーのスペシャル グランドツアラー。そのオープンモデルとなるコンバーチブルが初公開された。マリナーが製作したバトゥール コンバーチブルの最初のモデルは、真のワンオフモデルだ。パワーユニットは、740psを発生するハンドメイドの6.0L W12ツインターボエンジンを搭載している。

バトゥール コンバーチブルは、オーナーが内外装の色や素材を自由にカスタマイズできる。
煌めくシルバーのボディは、両側にマンダリンオレンジのピンストライプで縁取られたグロスブラックのバトゥール レーシングストライプで二分されている。このストライプはラジエターグリルからボンネット、コクピット後ろの「エアブリッジ」からリアデッキを経てトランクリッド後端のウイングバッジまで続いている。特徴的なマトリックスグリルはグロスベルーガブラック仕上げで、マンダリンオレンジのハイライトが施され、同じ色使いが5スポークのアロイホイールにも採用されている。
このようにエクステリアはクラシックなレーシングスポーツカーを彷彿とさせるのに対し、インテリアはパフォーマンスをテーマに展開されている。カプセル風のコクピットは、運転席側はベルーガブラック、助手席側はリネン(生成り)という対照的な2色の色使いで、視覚的に分離されている。

運転席側(写真の右側)はベルーガブラック、助手席側はリネン(生成り)で仕上げられている。
運転席はベルーガブラックのレザーとアルカンターラで仕上げられ、シートのサイドサポートとドアのインサートには、リネンとマンダリンオレンジのコントラストステッチが施されている。マンダリンのレザーバンドが運転席を囲み、センターコンソールの運転席側からはダッシュボードのインストルメントパネルを横切り、ドアのウエストレールの下に続いている。
助手席はリネンレザーとアルカンターラ製のスポーツシートに、マンダリンオレンジのアクセントが施されている。シートとドアのインサートにはバトゥール パターンのディテール。リネンのベースにマンダリンオレンジのコントラストステッチが配されている。
シート後部にある室内ラゲッジエリアも運転席側にはベルーガブラックのバトゥールパターンデザイン、助手席側にはリネンを採用。キーケースやシートベルトなどの細部まで、それぞれの色使いに合わせコーディネートされている。
エクステリアもインテリアもオーナーが自由にカスタマイズ

カプセル風にセパレートされたコクピット。
このバトゥール コンバーチブルの仕様はオーダーメイドであり、マリナーの精巧な職人技によって具現化される。ダッシュボードやドアパネルには、控えめなサテンブラックのエンジンスピン仕上げを採用し、センターコンソールにはグロスベルーガブラックのベニアが用いられている。ダイヤルベゼルはベルーガブラック仕上げ、表面自体はライトチタン仕上げとなっている。
ステアリングホイールはベルーガブラック仕上げで、内側はリネンにマンダリンのクロスステッチが施され、12時の位置にはチタン製のインサートを採用している。ギアシフトパドル、ステアリングホイールのロータリーコントローラー、センターコンソールのロータリーコントロール、エアベントコントロール、およびファサードの両端にあるブルズアイ エアベントの内側リングなどにもチタン製パーツが採用されている。照明付きのシルプレートには、バトゥールのネームプレートとシリアルナンバーが刻印される。

ホイールもボディなどと同様の色使いでコーディネートされている。
リアのラゲッジコンパートメントには2点セットのラゲッジが収納される。ひとつは運転席の色に合わせたベルーガブラック、もうひとつはリネンだ。さらに仕上げとして、マリナーはふたつのカラー スキームに合わせたカスタムメイドのキーケースも作成している。
この少数限定生産となるバトゥール コンバーチブルは、マリナーとオーナーが共同で作り上げる。特別に開発されたビジュアル化ツールを使用し、クルマのあらゆる部分の色や表面仕上げなどがカスタマイズ可能だ。今回発表されたクルマのように、これ以降のバトゥール コンバーチブルも唯一無二の存在となる。
果たして、日本への割り当ては何台になるのか。そしてオーナーは、どんなカスタマイズを望むのだろうか。

現段階では、日本仕様に関してはアナウンスされていない。