最強だったレッドブルの凋落にガッカリ……ラルフ・シューマッハー「今季最大の失望だ」と評価

 2025年シーズンのF1の夏休みまでのレースを振り返り、レッドブルが「最大の失望だった」と元F1ドライバーのラルフ・シューマッハーは語った。

 レッドブルは近年のF1をマックス・フェルスタッペンと共に支配してきたものの、2025年シーズンは様相が一変。14戦終了時点ではコンストラクターズランキング4番手で、ドライバーズランキングでもフェルスタッペンはマクラーレンのふたりに100ポイント近い差をつけられていて、5連覇の可能性が遠ざかってしまっている。

 フェルスタッペンのチームメイトはさらに低迷している。セルジオ・ペレスの後任として当初起用されたリアム・ローソンは2戦で更迭され、入れ替わりで昇格した角田裕毅もフェルスタッペンに匹敵するようなパフォーマンスを全く発揮できていない。

 そんなレッドブルは7月にクリスチャン・ホーナー代表を突如解任。レッドブルの黄金期を築いてきた人物のひとりが、いきなりチームを去ることになった。後任には、それまでレーシングブルズを率いていたローレン・メキーズが就いた。

 混乱のさなかにあるレッドブル。元F1ドライバーのラルフ・シューマッハーは今季これまでのF1を振り返り、レッドブルが最大の失望だったと表現した。

「今の結果を見れば、チームという観点からも”最大の失望”はレッドブルだと言わざるを得ないだろう。こんなことを言ってしまえば、嫌われるかもしれないがね」

 ポッドキャスト「Backstage Boxengasse」でシューマッハーはそう語った。

「まあシーズン序盤はまずまずだったかもしれない。だが今の彼らは完全に影を潜めてしまっているんだ。正直に言って、ブダペストは最悪の時期だった」

「トロロッソ時代を除けば、マックス・フェルスタッペンがあんなに下位に沈んだのがいつだったのかも思い出せないよ」

 フェルスタッペンはハンガリーGPでは8番グリッドからスタートし、9位でフィニッシュ。2ポイントしか獲得できない週末となった。なおチームメイトの角田も、予選16番手から決勝17位という苦しいレースだった。

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