簡単でジューシー! 父に教わったギリシャ伝統のミートボール「ケフテデス」の作り方

時間がない日の夕食にもぴったり。
- 筆者の父が作るギリシャ伝統のミートボールは、我が家の夕食の定番だ。
- 作るのがものすごく簡単で、材料もキッチンによくあるものがほとんどだろう。
- ジューシーで風味豊かなこのミートボールは、30分もあればできてしまう。
ギリシャ系アメリカ人として育った筆者の家には、いくつかの"夕食の定番"があった。
両親はわたしと妹が食べ物を通じて自分たちのルーツとつながれるよう、パスティチオ(ラザニアに似ているけれど、もっと美味しい)やアヴゴレモノスープ(チキンスープに似ている)、バクラヴァ(休日の定番)といった料理を作ってくれた。
けれど、父が作るギリシャ風ミートボール —— わたしたちはケフテデスと呼んでいる —— ほど手早く作れる簡単なレシピはない。 フライドポテト、パスタ、父が作るギリシャ風ローストポテトを添えれば完璧だ。
作り方を紹介しよう。
材料はシンプル

- 牛ひき肉 1ポンド(約450グラム) ※父のお薦めは赤身が80~90%のもの
- にんにく 2~3片
- 卵 1つ
- イタリアンパセリ 2/3カップ ※刻む
- パン粉 1/3カップ ※父のお薦めはイタリアンスタイルのブレッドクラム
- 植物油 1/3カップ
- 中力粉 1/4カップ
- 水 1/8カップ
- 塩 小さじ1
下準備もシンプル

パセリとにんにくを刻んでおく。
ボウルに牛ひき肉、刻んだパセリ、にんにく、卵、パン粉、塩、水を入れる

父いわく、卵が"つなぎ"として機能し、水が全体をしっとりさせ、ふわふわのミートボールに仕上がるという。
手を使って、全体を混ぜる

ただし、混ぜ過ぎには注意だ。ミートボールが固くなってしまう。
全体が混ざったら、ミートボールの形を整える

父のお薦めは、1つ4センチくらいの大きさだ。この分量だと、12個くらいできるはずだ。
ミートボールにせず、ハンバーガーパテにして焼いて食べても美味しい。
ペーパータオルか皿の上に小麦粉を用意し、ミートボールを1つずつやさしくまぶしていく

小麦粉には、2つの目的があると父は話している。1つはミートボールの表面をカリッと美味しく仕上げるためで、もう1つは焼いている最中に熱くなった油が飛びはねないようにするためだ。
フライパンに油を入れ、中~強火にかける

「フライパンの底に薄い層ができるくらいの量の油が入っていればOKだよ」と父は言っていた。
「オリーブオイルは使わないこと。揚げ焼きにはあまり適さないんだ」
ミートボールを1つずつ、フライパンに入れていく

時計回りに並べていくと、ひっくり返す時に分かりやすくていいと父は話している。
フォークを2本使って、ミートボールを2分ごとにやさしくひっくり返そう

だんだん、きれいなきつね色に変わってくるはずだ。
10分くらい揚げ焼きすれば、もうすぐ完成だ

父いわく、ミートボールの中が63度以上になっていれば大丈夫だ。フライパンから取り出した後も、余熱でさらに調理が進む。
フライパンから取り出したミートボールは、しばし休ませる

5~10分くらい休ませるといいと、父はアドバイスしている。
自分の好きな付け合わせを添えたら、出来上がり!

ジューシーなミートボールは、口に運ぶたびに風味があふれて、とても美味しい。時間に余裕のない日でも簡単に作れるし、どんな料理とも合う。
手早く作れる夕食としても、シンプルなパスタ料理にちょっとプラスしたい時も、わたしの父が作るギリシャのミートボールはあなたやあなたの家族をきっと満足させてくれるはずだ。