ChatGPT1回で消費電力量はGoogle検索の10倍に 爆増する電力需要にエネルギー革命を起こす

「太陽光は時代遅れ」という認識を打ち破る, 創業3年で7倍成長、売上20億円を見込む, もし、雨でも夜でも屋根で作った電気を使えたら…, 1家に1台エネルギーOSが誕生する仕組み

ChatGPT1回で消費電力量はGoogle検索の10倍に 爆増する電力需要にエネルギー革命を起こす

【3行要約】

・爆発的に増加する電力需要に対し、火力発電に依存する日本のエネルギーシステムは限界を迎えつつあります。

・クライメートテックカンパニー・ハチドリソーラーの池田将太氏は「屋根が発電所になる未来」を掲げ、太陽光の可能性に注目。

・初期費用0円の革新的ビジネスモデルと世界初の「i-Power Engine」により、家庭間で電力を融通し合う新たなエネルギーインフラの構築を目指しています。

「太陽光は時代遅れ」という認識を打ち破る

池田将太氏:ハチドリソーラーは、電力システムに革命を起こす、クライメートテックカンパニーです。革命とは、屋根が発電所に変わる未来。その鍵を握るのが太陽光です。

「え? 今さら太陽光?」「もう時代遅れ」「流行りは終わった」。そんな声が会場のみなさんから聞こえてきそうです。断言します。屋根が発電所に変わる未来は必ず訪れます。今、世界では電化の時代へパラダイムシフトが起こっています。AIやEV、IoTなど、あらゆるものが電化に置き換わり、電気の消費量は2倍になると言われています。

「太陽光は時代遅れ」という認識を打ち破る, 創業3年で7倍成長、売上20億円を見込む, もし、雨でも夜でも屋根で作った電気を使えたら…, 1家に1台エネルギーOSが誕生する仕組み

みなさんもお使いのChatGPT。たった1回の検索で、消費電力量はGoogle検索の10倍に相当します。しかし、日本は土地も資源もない。火力発電に依存し続けてきました。そんな日本の電力システムでは、この電力需要を乗り越えることはできません。爆増する電力需要を、火力だけで太刀打ちすることは不可能なんです。

だから、太陽光が重要なんです。政府も注目し、2050年には、電力の全体の50パーセントを太陽光で賄う計画。東京都でも、パネルの設置が義務化されました。結果、市場は急激に拡大を続け、世界では100兆円を超えていく予測です。

創業3年で7倍成長、売上20億円を見込む

ところが、日本の住宅太陽光の普及率は、たったの11パーセントしかないんです。理由は、高額な費用が原因です。僕たちは業界の常識に革命を起こし、初期費用0円の太陽光サービスを始めました。創業3年で事業は7倍に成長。今期は売上20億円を見込んでいます。

特徴はビジネスモデルです。パネルと蓄電池を無料で設置し、ユーザーは月額定額で利用可能。ポイントは、リース会社に設備のアセットを売却することで、最短で利益回収が可能です。結果、創業5ヶ月で黒字化を達成。業界大手を含む100社以上のパートナーと提携し、47都道府県すべてでサービス展開できているのは、ハチドリソーラーだけなんです。

市場の成長、顧客のニーズ、社会の後押しも大きい。では、パネルと蓄電池が普及すれば、屋根が発電所に変わる未来は実現できるんでしょうか? 答えはNOです。乗り越えなければいけない課題が2つあります。天候に左右される。夜間は発電ができない。太陽光が、不安定な電源だと言われてきた理由です。

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もし、雨でも夜でも屋根で作った電気を使えたら…

でもですよ、みなさん。もし屋根で作った電気を、雨でも夜でも安定して使えたら、余った電気を、家から家へ送り合うことができたら、火力発電所が担ってきた役割を、各家庭の屋根が担うことができる。そんなことができたら、革命だと思いませんか? それを可能にする、世界初の革新的なデバイス。それが、「i-Power Engine」です。さっそく、デモを見ていきましょう。

朝日が昇ると同時に、太陽光が発電を開始。家庭に設置されたi-Power Engineが、発電した電気を家じゅうの家電へと送り届けていきます。お、i-Power Engineのアプリから通知です。太陽の発電が余っているので、自動で湯沸かしを開始してくれています。家庭のライフスタイルに合わせて、電気を効率よく使う。電気代はどんどん下がっていきます。

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同時に、EVや蓄電池にも充電を続け、太陽のエネルギーをしっかりと蓄えていきます。お、雨が降ってきました。しかしこの瞬間、i-Power Engineが悪天候を感知。EVや蓄電池に貯めた電力を、今度は家庭に送り出していきます。

日が沈んで、消費電力は発電を上回る時間帯。ここから、i-Power Engineの革新的な機能が発揮されていきます。日中蓄えた電気を、i-Power Engineが地域に送り出しています。電力が不足した時は、家から家へ、電気を送り合うことができるんです。

いざという時は地域の電力を守る。家庭の屋根が発電所へ変わっていく。それが、i-Power Engineです。家庭の電気代の削減と、地域の電力供給力のアップ。この2つを実現するi-Power Engineが、エネルギーの未来を変えていきます。

1家に1台エネルギーOSが誕生する仕組み

このモデルを全国へ普及させるために、ビジネスモデルも勝負していきます。デバイス本体は、完全無料で提供。電気代の削減分を、成果報酬で回収するモデルです。さらに、戸建てだけでなく、マンションや賃貸に住んでいる方も利用可能です。つまり、1家に1台のエネルギーOSが誕生します。

すでに、脱炭素先行地域の共同提案事業に、大手鉄道会社とも業務提携の検討を進めています。今後は年内にPoCを完了、来年春にはベータ版をリリース。3年で国内シェア10パーセント、5年後にはグローバル展開を目指します。

既存の太陽光事業が成長すれば、i-Power Engineの普及も増える。逆に、i-Power Engineの普及が進めば、パネルと蓄電池の需要も押し上がっていく。僕たちは、3年で300億円の売上を目指します。

「太陽光は時代遅れ」という認識を打ち破る, 創業3年で7倍成長、売上20億円を見込む, もし、雨でも夜でも屋根で作った電気を使えたら…, 1家に1台エネルギーOSが誕生する仕組み

最後に、なぜ僕がこの挑戦を続けるのか、お話しさせてください。学生時代、ミクロネシアという小さな島国で活動していました。その時、友人の家が海に流される経験をします。気候変動による海面上昇が原因でした。

あの時、僕は無力でした。でも、今は違います。火力発電に依存した電力システムに革命を起こし、自然エネルギーが主電源の未来を必ず作ります。1社でできることは限られています。だからこそ、みなさんと肩を組んでいきたいんです。会社も地域も国境も越えて、気候変動を本気で止める。それが、ハチドリソーラーの挑戦です。ありがとうございました。

(会場拍手)