「夏休みはしっかり休みます!」ラッセル、メルセデスとの契約交渉は焦らず休み明けに進めると明言
ジョージ・ラッセルは、F1のサマーブレイク中にメルセデスとの新契約にサインすることはないと語った。
ラッセルがメルセデスと結んでいる現行契約は今季限りで満了となる。しかしレッドブルのマックス・フェルスタッペンがメルセデスに移籍するのではないかと噂されていたことで、ラッセルの去就も大きな話題となっていた。
だがハンガリーGPを前に、フェルスタッペンはレッドブル残留を明言したため、同じく今年で契約満了となるチームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリと共に、チームに残ることはほぼ確実となった。
近年は早めに交渉が行なわれることも多いが、契約締結は通常夏休みに実施される。しかしラッセルは8月29日から31日に開催されるオランダGPでシーズンが再開されるまで何も起こらないと明かした。
「心配するべきことは何もない」とラッセルはハンガリーGPでスカイスポーツF1に語った。
「夏休みに何も起こらないのは正直、ただ休んで充電し、シーズンの後半に強くなって戻ってきたいからだよ」
「どちらにせよ、時間的なプレッシャーはない。だから(契約延長は)起こるべき時に起こるだろう」

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メルセデスの育成ドライバーとして長年活躍してきたラッセルは、ウイリアムズでF1キャリア最初の3シーズンを過ごした後、2022年にメルセデスに加入した。
これまで4勝を記録しているラッセルだが、メルセデスの黄金期を終わらせた2022年のレギュレーション変更後に昇格したため、タイトル争いに加わったことはない。
2026年のレギュレーション変更を控え、勢力図がシャッフルされることを踏まえると、ラッセルは次の契約の条件が適切であることを確認したいと考えているが、「それは『いつ』の問題で、『もし』ではない」と述べた。
「僕は今27歳で、チームに4年間在籍している」
「来年は5年目だ。僕たちは関係を築いていきたいが、適切な条件でなければならず、急ぐつもりはない」
「12ヵ月待ったんだ。2週間を急ぐつもりはない。適切な時期に話し合うよ」
カナダGPで優勝しランキング4番手につけるなど、今季のラッセルは絶好調。これまで以上に注目される存在となっている。
チーム代表であるトト・ウルフもラッセルを高く評価しており、「ジョージは契約延長に関して常に良い条件を持っていた」と述べている。
「2018年(F2タイトル獲得)から彼は結果を残し続けてきた。彼の存在感がないシーズンはなかった」
「来季の計画において考えは変わっていない。外で話さないからといって、内部で適切な進展が起きていないわけではない」
「契約に関してはどうなるか見てみよう。我々は条件を提示し、その内容を確認するが、彼のチーム内での立場は堅固であり、今回(ハンガリーGPの3位で)再びそのことを示した」
Additional reporting by Christian Nimmervoll
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