トヨタ、今秋以降発売予定の「進化型GRヤリス エアロパフォーマンスパッケージ」を富士スピードウェイで一般公開

2025年8月2日~3日 展示

富士スピードウェイにて展示されている「進化型GRヤリス エアロパフォーマンスパッケージ(プロトタイプ)」

TOYOTA GAZOO Racingは8月2日~3日、モータースポーツで得た知見を織り込んだ「進化型GRヤリス」のメーカーオプション「エアロパフォーマンスパッケージ(プロトタイプ)」を、「2025 AUTOBACS SUPER GT Round4 FUJI GT SPRINT RACE」が開催されている富士スピードウェイで一般公開している。

進化型GRヤリスのエアロパフォーマンスパッケージは、妥協することなく調整を重ねた計6アイテムを同時に装着することで、効果が最大化するというエアロパフォーマンス系パッケージ。GRヤリスの冷却性能と空力性能をさらに高められるアイテムで、「RZ“High performance”」と「RC」グレードのメーカーパッケージオプションとして設定され、2025年秋以降に発売される予定。

フロントリップスポイラーは、スーパー耐久シリーズで得た知見を活かし、フロントリフト(浮き上がり)を抑え、前輪の接地感と空力バランスを高め、車両のトータルリフトバランスを向上。また、ホイールハウス内にたまる空気を後方へ放出させるフェンダーダクトは、ノーズダイブ時のステアリングフィールや、コーナー入り口での操縦安定性を向上させるという。

さらに、全日本ラリー選手権参戦マシンで先行開発し、GRMNヤリスに採用したカーボン製フードと同形状のダクト付きアルミフードを開発。高速走行中、エンジンルーム内の熱をダクトから放出し、冷却効果を高めてくれる。

フロントリップスポイラー

フェンダーダクト

ダクト付きアルミフード

大型の可変式リアウィングは、高速域での操縦安定性を高めるだけでなく、ブレーキング時の車体が左右に揺れる不安定な動き“スネーキング現象”を抑制。可変式なのでサーキットなどの走行環境に合わせてウィングの角度を変えられ、走りを楽しめる。

また、リアバンパーにおけるパラシュート効果(車両前方からの走行風をリアバンパーが受け止めることで空気の滞留を招き、抵抗となる現象)を抑制するリアバンパーダクトも設定。

そのほかにも、スーパー耐久シリーズ参戦車両の安全燃料タンク下部をフラット形状にするアイデアを活かした燃料タンクアンダーカバーも設定。ボディ下部の空気の流れを最適化し、空力性能を高めてくれる。

可変式リアウイング

リアバンパーダクト

前方からの走行風を逃がすためのリアバンパーダクト