2日連続OBのトリプルボギーから… 松山英樹は“貢献度”6位のパットで7バーディ量産

松山英樹は「66」で決勝ラウンド進出を確実にした

◇米国男子◇ウィンダム選手権 2日目(1日)◇セッジフィールドCC (ノースカロライナ州)◇7131yd(パー70)

初日110位と出遅れていた松山英樹がトラブルからの猛チャージで暫定41位に浮上し、予選通過を確実にした。

雷雲接近によるサスペンデッドとなったこの日、早朝の午前7時23分に10番からティオフし、序盤でまさかのミスを犯した。初日ダブルボギーの11番で、2日続けてティショットを右にOB。5オン2パットのトリプルボギーを喫した。その時点で通算3オーバーと予選カットラインは遠ざかった。

リッキー・ファウラー(左)と同組だった2日間

しかし、直後にチャージが始まる。12番(パー3)で4mのスライスラインを決めてバウンスバック、13番も5m超を沈めて連続バーディ。15番(パー5)もバーディとして、4ホールでスコアを戻した。

後半も3番(パー3)で3m、5番(パー5)で2.5mのチャンスを逃さず、6番は残り174ydの2打目を20cmにつけるスーパーショットでタップインバーディ。8番も100yd前後のウェッジショットをピンそば2mに絡めて獲った。

パッティングのスタッツが初日から劇的に改善

トリプルボギー後の16ホールはボギーなしの7バーディ。「66」で通算4アンダーにまとめた。「(予選通過に)4、5アンダーぐらい必要かなと思っていました。2日連続のOBは良くないけど、その後にスコアを戻せたのは良かったです」。9度目の出場となるこの試合は、2016年に3位に入った経験があるものの、直近の出場3大会を含めて5度の予選落ち。必ずしも相性がいいとは言えないセッジフィールドCCで週末の切符を確保した。

8ホールで沈めたパットの総距離はフィールド133位だった初日の51フィート8インチ(約15.75m)から、同22位の94フィート11インチ(約28.93m)まで伸びた。スコア貢献度も126位の「-1.512」から、6位の「+2.873」と劇的な改善を示す。「昨日はフィーリングがすごく悪かったけど、今日はそれよりに良くなって入ってくれて良かったです」。フェアウェイキープ率71.43%(40位)、パーオン率88.89%(12位)のショットは「昨日の方が良かったですけど…」と言いながら “及第点”をクリアしているようだ。

連日のOBもありながらスコアをまとめて週末へ

年間ポイントレース(フェデックスカップポイントランキング)は現在23位。自身より上位ランカーが4人だけという一戦で着実にポイントを積み上げ、トップ30によるプレーオフ最終戦「ツアー選手権」(21日~/ジョージア州イーストレイクGC)進出を引き寄せていきたいところ。「しっかり伸ばして上に行けるようにしたいです」と週末への意欲を語った。