レッドブル角田裕毅、F1ハンガリーGP初日は“前進”も「チーム全体として苦戦」FP2では僚友フェルスタッペン上回る

 F1ハンガリーGPの初日、レッドブルの角田裕毅はフリー走行1回目こそ17番手に終わったものの、続くフリー走行2回目では9番手と前進。本人は小さなステップアップに一定の満足感を示す一方で、チーム全体として苦戦傾向だと語った。

 ハンガリーGPの舞台となる低速のハンガロリンクでは元々、厳しい戦いを強いられると考えられていたレッドブル。その予想通り、初日は角田だけでなく、チームメイトで4度の世界チャンピオンであるフェルスタッペンもFP1で9番手、FP2で14番手と大いに苦しんだ。

 FP1、FP2を通してふたりが口にしていたのはグリップ不足。角田は本来ならあるはずの感覚が得られないという。

「正直なところ、バランスそのものは主要な問題ではないと思います。僕たちが苦労しているのは、本来なら感じるはずのグリップだと思います。そこが僕らに足りていません」

 初日の走行を終えて、そう振り返った角田。ドライバー個人としては、フェルスタッペンから劣るマシンパッケージながら、FP1からFP2にかけて改善を示すことができた。

「でも、少なくとも僕らの方はFP1からは少し前進しています」と角田は続けた。

Max Verstappen, Red Bull Racing, Yuki Tsunoda, Red Bull Racing

「少なくともいくつかのステップを踏めて、ポジティブなのはいいことです。それでも、チーム全体としては苦戦していると思います」

 また、レッドブル全体として、特にフェルスタッペンが苦しむ問題に対処できると思うか? と尋ねられた角田は、予選までに足かせとなっている問題の原因究明が急務だと答えた。

「状況を観てみようと思います。簡単なことじゃないと思います」と角田は言う。

「FP2では多くのことを変更しました。マックスのクルマからも、僕のクルマからも、プラスにできることがきっとあるはずです」

「僕たちはお互いを組み合わせて、おそらく僕たちに欠けている何か、もう少し核となる問題の原因を見つけなければならないと感じています」

「明日の予選までには、それを確実に見つける必要があります」

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