予選好結果も、ハジャーまさかの決勝最下位に落胆「マシンにトラブルがあった。詳しくは言えないけど……」

 F1ベルギーGPの予選で躍進を遂げたレーシングブルズ。ただ決勝では、リアム・ローソンが8位入賞を果たしたものの、アイザック・ハジャーはペースが上がらず、まさかの最下位20位フィニッシュ。これはマシントラブルが原因だったようだ。

 レーシングブルズはベルギーGPの予選で速さを見せ、ハジャーが8番手、ローソンが9番手と2台揃って好位置につけた。決勝レースでも、ウエットコンディションとなったレース序盤はこのポジションをキープし、ダブル入賞が近づいているかに見えた。

 しかし路面が乾き、各車がドライタイヤに履き替え始めた頃、レーシングブルズは2台のマシンのうち後方を走っていたローソンを先にピットに呼び込み、ドライタイヤを履かせた。ハジャーは1周後にピットストップしたことで、多くのマシンにアンダーカットを許してしまい、16番手までポジションを落とした。

 ただその後もペースが上がらずにズルズルと後退。結局は最下位でのフィニッシュとなった。

「マシンにトラブルがあった。詳しくは言えないんだ。本当に苛立たしいよ」

 そうハジャーは語った。

「そのトラブルのせいで競争力がなくなり、毎周かなりタイムを失っていた。そのことは分かっていたから、ベストを尽くした。特に今回のようなコースでは、本当に辛かった」

「レース序盤、最初の数周、そしてその後ずっとそのトラブルに悩まされていた。かなり痛手だったし、終盤はさらにキツかった」

 前述の通りハジャーは、ピットストップのタイミングで大きくポジションを落としたわけだが、その不運がなかったとしても、結果は同じだったと本人も考えている。

「戦うチャンスはなかった。たとえば、前に出ていたとしても、追いつかれ、追い抜かれていただろう。週末を通じてペースは非常に速かった。今日の出来事は全く理解できないね。チームとしてダブルポイントを獲得できなかったのは残念だ」

 チーム代表のアラン・パルメインは、今回のトラブルについてハジャーに謝罪した。

「アイザックには謝罪しなければいけない。彼のマシンにトラブルがあり、8周目あたりからそれが目視できた。直線スピードが落ち、レース全体で多くのタイムを失ってしまった」

 そうパルメイン代表は語る。

「彼は週末を通じて素晴らしいペースを発揮していた。それがなければ全く違う結果になっていたことは間違いない」

 ハジャーもパルメイン代表も、トラブルの原因については明言を避けたが、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコは、パワーユニットに問題が起きていた可能性を示唆した。

「彼は3〜4秒遅かったのは明らかだ。エンジンのせいに見えるが……他のマシンが彼をストレートで抜いていったんだ」

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