レッドブルのメキーズ新代表、角田裕毅のベルギーGPでの13位は「チームのミスだった」と認める
レッドブルのチーム代表であるローレン・メキーズは、F1ベルギーGPの決勝レースで、角田裕毅をピットに呼び込むのが遅れ、入賞を逃すことに繋がったと認めた。
レッドブル昇格後、苦戦が続いていた角田。しかしF1ベルギーGPのF1スプリントと予選の間に、新フロアを投入すると、予選パフォーマンスが著しく向上。7番グリッドを手にした。そして雨に見舞われた決勝レースでも、序盤は7番手を走行。入賞が一歩ずつ近づいていた。
雨が上がり、路面が渇き始めた11周目、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)など数台がピットインしてドライタイヤに交換。コースに戻った彼らのペースは明らかに速く、上位勢もその翌周にピットインし、ドライタイヤに交換した。
しかし角田はこの12周目にピットインせず、翌13周目にピットイン。これで大きく順位を落とし、またも入賞を逃すことになった。
「ユウキのピットストップに関しては、明らかにチームのミスだった。マックス(フェルスタッペン)と同じラップで彼をピットインさせようと考えていた」
今回のグランプリからレッドブルのチーム代表に就任したメキーズはそう語った。曰く、2台を同一ラップにピットインさせるつもりだったという。
当時角田は、フェルスタッペンの7〜8秒後方を走っていた。つまり、同じ周回にピットに呼び込み、タイヤを交換したとしても、ロスなく作業を済ませられる間隔が空いていた。しかし……。
「準備は万端で、クルーも待ち構えていた。2台が揃ってピットインする準備も万端だった。でも、ユウキの指示を出すのが遅すぎたんだ。だから、残念ながら我々の責任だ」
「今回は(ピットストップをするタイミングの)1周の違いが大きく響いた。彼は3つか4つポジションを落とし、最終的にポイント獲得争いに終止符を打つことになってしまった」
メキーズ代表は、今回の角田の働きぶりを賞賛。特に予選から新フロアを投入したにも関わらず、すぐさま適応したのは素晴らしいことだったと語った。
「フロアが使えるようになった時、次の週末まで待つか、あるいはスプリントと予選の間に投入して使うかという選択に直面した」
「後者にはリスクが伴う。マシンにパーツを組み込むのに時間がかかるというのは、当然リスクだ。クルーは素晴らしい仕事をしてくれたが、予選に走り出すのが少し遅れてしまった」
さらにメキーズ代表は、次のように続けた。
「ドライバーも、適応する必要がある。新しいスペックのマシンで、いきなり予選に臨むのは、あまり良いことではない。しかしいずれにしても、リスクと努力に見合うだけの価値はあったと思う」
「ユウキは予選を通じて素晴らしい適応力を見せ、パフォーマンスを大きく向上させた。そして、非常に力強い予選を見せてくれたんだ」
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