1年前に撮ったツーショット「覚えてくださっていた」 竹田麗央は憧れのメジャー覇者と初ラウンド

メジャー3勝のチョン・インジと2サムで回った

◇米国女子◇ISPS Handa スコットランド女子オープン 3日目(26日)◇ダンドナルドリンクス (スコットランド)◇6538yd(パー72)

竹田麗央は幼いころ、日本ツアーにスポット参戦したチョン・インジ(韓国)を観に行ったことがあった。「すごく背も高くて」と憧れたメジャー3勝の選手と今、同じ米ツアーにいる。

まだ日本が主戦場だった昨年6月、メジャーデビューを飾った「全米女子オープン」では一緒に写真を撮ってもらった。「覚えてくださっていました」という優しい先輩は、一緒にプレーしても変わらなかった。予選ラウンドを同じ12位で終え、3日目に2サムが実現。練習ラウンドで1度だけ一緒に回ったことがあったが、本戦の同組は初めてだった。

幼いころ、生観戦したプロとともに

「きょうも話してくださって、楽しかったです。ショットもパッティングもお上手ですし、リズムが変わらなくて、勉強になる」。参考にできるものにアンテナを張りながら、ボギーなしの3バーディ「69」と安定したプレーで通算7アンダー9位に順位を上げた。

耐えて3つスコアを伸ばした

1番からティショットを右に曲げたが、ラフからの第2打をピン手前に付けてバーディ発進。「あそこまでチャンスにつく予定ではなくて、グリーンオンすればと思っていたのでラッキーでした」。その後の8ホールはチャンスを作れずパーを重ねた。ウェッジショットのタテ距離が合わず、3番、5番のパー5もパー。「もうちょっとバーディが獲れたら、流れに乗っていけた」ともどかしさが募る中でも、集中力を切らさなかった。

チャンスを待ちながら、ウェッジショットを徐々に修正。振った感覚よりも飛距離が出ていないことに気づき、「緩んでいるのか、しっかりフィニッシュまで持って行くように」と意識したことで後半は流れが変わった。10番でバーディ、14番(パー5)も3Wで2オンに成功してバーディ。16番ではグリーンを外してピンチに陥ったが、アプローチで寄せてパーを拾った。

憧れた人と同じ舞台で戦う

ボギーフリーのラウンドは2週前の「エビアン選手権」第1ラウンド以来今季5度目。最終日はメジャー2勝を含む米ツアー12勝のアリヤ・ジュタヌガン(タイ)らと3サムの同組になった。「あしたも集中して、ベストを尽くして終われたら」。かつて憧れたメジャー覇者らと同じフィールドでさらに上位を目指していく。(スコットランド・アーバイン/谷口愛純)