管理栄養士・松丸奨先生の連載20回目 「発想力を高めたい人」へ向けたレシピ

話題の管理栄養士・松丸奨先生に教えてもらう「栄養チャージレシピ」連載。20回目は、発想力を高めたい人へ「鶏むね肉のオイスターカレー炒め」と「サバ缶アヒージョ」です。

管理栄養士・松丸奨先生に、管理栄養士だから提案できる、「栄養」に特化した「コクリコ」だけのレシピを作ってもらいました。

20回目は、発想力を高めたい人へ「鶏むね肉のオイスターカレー炒め」と「サバ缶アヒージョ」です。

(松丸奨先生のレシピ連載は、毎週月曜・金曜の朝公開)

管理栄養士・松丸奨先生。現在は都内の公立小学校に勤務。  撮影/日下部真紀

スパイスの香りで脳を刺激!

今回は、「アイデアがほしい!」という人に食べてもらいたいレシピです。

「発想力を生み出すのに効果的なのが、脳を刺激する香りです。人の嗅覚に関する効果はとても多くあります。例えば、香りを通してのリラックス効果や、集中力アップの効果など。

今回は、カレーのスパイスの香りで脳を刺激して、発想力を生み出す助けとなるレシピにしました。

食材には、脳の働きをよくするために、低脂肪高たんぱく質の鶏むね肉に、栄養価の高いピーマンをたっぷりと。ピーマンにはビタミンCがトマトの約4倍含まれています。

さらに、体を錆びつかせない栄養素であるカロテンとビタミンE、そしてむくみ予防にもなるカリウムも! それにピーマンは独特の苦みと香りがあり、これも脳を刺激してくれるでしょう。

発想力を高めたいときにぜひ作ってみてくださいね」(松丸先生)

主菜:鶏むね肉のオイスターカレー炒め

【材料:2人分】

・鶏むね肉 1枚

・もやし 1/2袋

・玉ねぎ、パプリカ 各1/2個

・ピーマン 1個

・しめじ 1/2パック

・塩、コショウ 各少々

・小麦粉 大さじ2

・サラダ油 大さじ2

・酒 大さじ2

・カレーパウダー 小さじ2

・塩、コショウ 各少々

【作り方】

①鶏むね肉1枚はひと口大に切り、塩・コショウ各少々をふってから、小麦粉大さじ2を全体にまぶす。もやし1/2袋はよく洗い、パプリカ1/2個とピーマン1個は乱切り、しめじ1/2パックは石づきを落として小房に分け、玉ねぎ1/2個はスライスにする。

②フライパンを強火で加熱し、サラダ油大さじ2を入れて、①の鶏むね肉としめじと玉ねぎを入れる。お肉は動かさずに、衣を固めるように焼いていく。

③②の鶏むね肉を裏返して、両面がきつね色になったら、①のもやし、ピーマン、パプリカを入れて1分炒める。A(酒大さじ2、カレーパウダー小さじ2、塩・コショウ各少々)を入れて、全体に味がからんだら完成。

松丸先生のポイント!

野菜炒めにお酒を入れると、香り&コクがアップ! さらにパサつかずに仕上がります。お酒を入れたら強火で一気に炒めましょう。

今回、カレーパウダーは、味付きのものを使いました。簡単に美味しくカレー味にできるのでおすすめですよ。子ども用なら甘口、大人には辛口と辛さの調節ができるので、お好みのものを選んでみてくださいね。

副菜:サバ缶アヒージョ

「脳の活性化には、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などの成分が含まれる青魚・サバを食べましょう。

サバも洋風のアヒージョにすればいつもと違った美味しさが発見できます。レシピには、ビタミンB2B2、ナイアシン、パントテン酸が含まれるしめじをたっぷり入れました。

食物繊維も多いので、お腹の調子も整えてくれます。旨味成分のアミノ酸も多いので、入れるだけで料理が美味しくなるのも嬉しいところ。主菜の鶏肉やピーマンと一緒に食べれば、栄養素をさらに体に取り入れてくれますよ!」(松丸先生)

【材料:2人分】

・サバ水煮缶 1缶

・まいたけ 1パック

・しめじ 1/2パック

・ピーマン(青・赤お好みで) 1個

・オリーブオイル 大さじ7

・フライドガーリック 大さじ3

・鶏ガラスープの素 小さじ1

・白ワイン 大さじ2

・塩、コショウ 各少々

【作り方】

①まいたけ1パックは食べやすい大きさに手でちぎり、しめじ1/2パックは石づきを切り、食べやすく小分けにする。ピーマン(青・赤お好み)1個は乱切りにする。フライパンにオリーブオイル大さじ7を入れて中火で加熱をする。しめじとサバ水煮缶1缶を入れて、蓋をする。2分ほどして、油のはねる音がしなくなったら蓋をあける。

②①のまいたけ、ピーマン、A(フライドガーリック大さじ3、鶏ガラスープの素小さじ1、白ワイン大さじ2、塩・コショウ各少々)を入れて蓋をし、強火で3分ほど加熱したら完成。

松丸先生のポイント!

油はねを防ぐため、蓋は必ずして調理しましょう。また、調味料を入れた後も蓋をすることで、きのこの水分が出て、白ワインやオリーブオイルとなじんでトロッとした旨味液が作れます。バゲットなどを浸して食べると美味しいですよ。また、残ったオイルはパスタと和えても絶品です!

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次回21回目は、夜眠れない人へ向けた、ブロッコリーと大豆たっぷりのスープレシピを紹介します。お楽しみに!

松丸先生のレシピ連載は毎週月曜日と金曜日の朝更新。

撮影/松丸奨

「給食の謎」著:松丸奨(幻冬舎新書)

「給食が教えてくれたこと」著:松丸奨(くもん出版)

『子どもがすくすく育つ 日本一の給食レシピ』著:松丸奨(講談社)