【足首が硬くてしゃがむとかかとが浮くなら試して】足首の可動域を広げるのに役立つイメージ術

しゃがむとかかとが浮くのは足首が硬いから

しゃがむときにかかとが浮いてしまう、かかとを床につけようとすると後ろに転がりそうになってしまうというのはよく耳にする話ですよね。それらの主な原因として挙げられるのが、足首が硬くなって可動域が制限されていることです。足首の可動域が制限されてしまうと、転びやすくなるといった問題にもつながるため、気をつけたいところです。

足首を柔らかくするストレッチなどを試している人も多いと思いますが、それに加えて、足首の構造に対する認識をアップデートすることによって、よりスムーズに足首を動かせるようになる可能性があります。

足首の構造に対する認識のズレが可動域を制限する

足首とは脚の脛と足の甲をつなぐ関節です。周辺にあるふくらはぎなどの筋肉が発達しているので、足首周辺の形をおおまかにイメージはできるものの、「足首はここで、このように動く」といったことが明確には実感できていないこともあるようです。

しかしながら足首に対する認識が曖昧なまま何となく動かしていると、実際の足首とは違うところまで動かそうとして、余計な力を使うことになります。このように足首を曲げ伸ばしするために必要な筋肉が使う前から力んでいるせいで、本来の可動性を発揮できていないと考えられます。

さらに、足首はその上に位置する膝・股関節とも連動しています。足首が力めば、膝・股関節にも余計な力が入り、逆に膝・股関節が力んでいれば、足首にも余計な力が入るもの。そうして脚全体の動きに制限がかけられ、しゃがむという動作のハードルを挙げているのです。

足首をスムーズに動かすためのイメージ術

余計な力みをなくして、制限されていた足首の可動域を広げるには、次のことを実践してみてください。

1. 足首の構造を確認する

まずは下のイラストで足首の構造を確認して、足首に対する認識をアップデートしましょう。足首は脛にある2本の骨(脛骨と腓骨)の一番下にある、いわゆるくるぶしと呼ばれる部分と、足の甲側の骨である距骨によって構成されています。

距骨を内くるぶし(脛骨)と外くるぶし(腓骨)でUFOキャッチャーのように挟んでいるとイメージしてください。UFOキャッチャーのような構造により、足首は前後に曲げ伸ばしできます。

イラストAC

2.「頭は耳たぶよりも高いところにある」と思う

次に頭を意識することによって、体全体の連動性を取り戻して自由に動くための準備をします。頭の位置を思い出すだけでも体が軽く感じることもあります。

イラストAC

3.「膝は前へ、お尻は後ろへ向かい、それに伴って足首も動く」と思う

そして1を踏まえて、「膝は前へ向かい、お尻は後ろへ向かう。それに伴って足首も動く」と思いながらしゃがみます。

足首の認識を改めてこれまでとは違ったイメージに基づいて動くだけで、足首の自由さを感じられることでしょう。

イラストAC

 

ホタカミア

ライター、グラフィックデザイナーとして会社と自宅の往復に追われる中、ヨガと出会う。また、30代後半から膠原病であるシェーングレン症候群と咳喘息に悩まされ、病と共に生きる術を模索するようになる。現在は、効率的な身体の使い方を探求するアレクサンダーテクニークを学びながら、その考えに基づいたヨガや生き方についての情報を発信中。解剖学にはまり、解剖学学習帳「解動学ノート」の企画・制作も行う。