カミソリを飲み込んだような“強烈な喉の痛み”を感じたら…新型コロナ変異株「ニンバス」に要注意! お盆明けにコロナ患者急増の恐れ 医療機関は60人待ちの混雑状態に
人と会う機会が増えたお盆休み。日常生活に戻った今、要注意なのが新型コロナの感染拡大です。カミソリを飲み込んだような強烈な喉の痛みが特徴という、変異株が増えていました。
お盆明けの体調不良は要注意! コロナ変異株「ニンバス」が流行
名古屋市内の医療機関は60人待ちの事態に ©中京テレビ
最大9連休だった今年のお盆休み。海外や国内に旅行した人も多く、8月16日から17日にかけて、中部国際空港や名古屋駅は帰省ラッシュで混雑していました。
それに伴い、心配な事もあるようです。
8月18日、名古屋市中川区の佐藤あつしクリニックでは、お盆明け初日ということもあってか、午前の診療は開始から予約で埋まり、一時は患者が60人待ちの事態に。
中でも最近増えているというのが、新型コロナウイルスの患者です。
コロナの抗原検査のメモ ©中京テレビ
取材中、コロナの抗原検査で陽性反応が出た患者に話を聞くと、「最近けっこう人が多い遊園地に行ったので、それかな」と振り返っていました。
コロナの抗原検査のメモを院長に見せてもらうと、陽性を示す赤字のプラスマークが多数並んでいて、コロナ患者が急増していることがわかります。
佐藤あつしクリニック 佐藤温院長:
「8月12日は非常に多くて、1日で15人のコロナ患者。通常の3倍ぐらい」
1医療機関あたりのコロナ患者は6月中旬の6倍に増加 ©中京テレビ
厚労省の週ごとの報告によると、6月中旬ごろは1医療機関あたり1人程度だったコロナ患者が、直近では6倍以上に増えています。
さらに、多くの人が行き来したお盆シーズンが終わり、今後、感染者数は増える見込みだといいます。
佐藤あつしクリニックの佐藤温院長 ©中京テレビ
ただ、最近のコロナには、気になる特徴が…
佐藤あつしクリニック 佐藤温院長:
「以前のコロナと比べると 、喉が痛いと強く訴える方が多い。新しく“ニンバス”という型が増えていると言われています」
新型コロナの新たな変異株、通称“ニンバス”。
呼吸器の専門医で東京歯科大の寺嶋教授によると、ニンバスはオミクロン株から派生した変異株で、国内でも流行が始まっているとみられています。
「強烈な喉の痛みを感じた」と話す院長のめい ©中京テレビ
このニンバスには、やっかいな特徴があるといいます。先週、コロナに感染したという院長のめいに話を聞きました。
先週コロナに感染 院長のめい:
「夜中に目が覚めて、すごく喉が痛くて。つばを飲み込むと喉が痛い。普段の風邪よりも喉の痛みが強いと感じた」
寺嶋教授によると、ニンバスの特徴は“カミソリを飲み込んだような強烈な喉の痛み”。この流行は9月上旬ごろまで続く可能性があり、拡大を防ぐためには基本的な感染症対策が重要だということです。